けっこう毛だらけ猫愛だらけ

いつもニャーニャー鳴いています。

きもの

前に書いたエントリで、自分も着物を着たくなったので、じつに2年ぶりに着物を着てみました。

 

着物を着ること自体があまりにも久々すぎて自信がなかったので、京裳庵さんというところで着付けをしてもらいました。

こちらはふだんはレンタル着物のお店なのですが、自分の着物を持ち込みして着付けをしてもらうこともできます。

レンタル着物のお店はたいていが持ち込みの着付けは高い設定になってるんですが、京裳庵さんは小紋は3千円で着付けをしてもらえました。

 

www.kyoshoan.com

 

私は市美術館へ行くときは、だいたいいつも着物と決めています。なんとなくなんですが。。

古い写真を探していたら、15年近く前に撮った市美術館での写真が出てきました。

このときまだ大学生!

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懐かしすぎる。。

 

撮ってくれと頼んで撮ってもらった今回の写真がこちら。

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やっぱり市美術館はよいなぁ。
京都市美術館は昭和8年の建築だそうですが、私が着ている着物もほぼ同年代のものです。しかし今回はちょっとくどいコーディネイトになってしまった。

私はレトロな物が好きなので、写真を加工して遊んでみたのがこちら。

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こういう加工がハマると面白い(私だけが)

 

市美術館では、毎年やってる京都中の染織工房の作品展をやってたんですが、あまり時間がなくてしっかり見られませんでした…。

 

 

平安神宮にはいつも人力車がいるんですが、停まっていたので撮らせてもらったのがこちら。

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やっぱり人力車と着物は合いますな〜

 

で、このあと、人力車に一区間だけ乗ったんですけど、ものすごく乗り心地良くてびっくりしました。

 

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これは「瓢亭」の前で撮ってもらいました。前で写真撮ってもらっただけです。行ってません。

瓢亭

https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26001012/

 

 

そういえばうちの曾祖父が人力車夫だったんですよね。

明治〜大正時代に弁護士さんの専属の人力車夫をしてたそうです。

かなり若くしてなくなってしまったので、あまり詳しいことがわかりませんが、残った写真を見るとすごいバタ臭い顔のイケメンだった。

 

 

今回、いろいろと写真を撮ってくれたのは夫です。

夫、ありがとう!!

 

 

 

おわり

 

 

ねねさんプレゼンツ・着物好きの人に贈る京都案内!

かんどーさんがお着物に目覚められたとのこと。

www.kandosaori.com

今日は、着物好きの人がめぐってみて「うわぁ♡」と目を輝かしそうなお店のご紹介をしたいと思います。

京都に来るみたいなことを最後のほうで書いてらっしゃったので、何かの参考になればと思い書いてみたいと思います。(地名など、わかりにくいものを書いてしまうかもしれませんがご了承ください…)

 

着物って不思議なんですよね。ぱっと一目見た瞬間に胸をぎゅっと掴んでくる着物があったり。着物との出会いはまさに一期一会です。

ちなみに私自身は古典的な、正統派の着物がとても好きなタイプなので、今回載せるお店は古典方面多めという感じです。

 

■富宏染工

ここは本当にすごいです。皇族の着物を作ったりしてます。正統派の京友禅の工房。

http://www.tomihiro-kyoto.com/jp/fujiiHiroshiKimono/item.html

富宏さんの着物はとにかく美しい着物なので、ぜひ知ってもらいたいと思い載せました。どこでこのお着物が買えるのかは私にはいまいちよくわかりません…。市美術館での展示で訪問着とかを見たことがありますが、それはもう、宝石のようにきらきら輝いて本当に美しかったです。一応、工房の一角に小さなショップがあるんですが、小物とかバッグが置いてあります。

たしか工房見学ができたはずなんですが、申し込みとかどうやるんかな。

ここの娘さんが知人なので聞いておきたいと思う。

 

■アンティークきものやゝ

http://www.yaya2002.com/index.html

ちょっと前も遊びに行ってきたんですけど、とにかく目の保養になります。ものすごくセンスが良い着物が置いてある。そこそこのええお値段します。

お店自体もとても素敵なしつらえになってますので一見の価値がある。

着物以外にもアンティークのおもちゃなんかも置いてあってそれがまたいちいちセンスが良くてシビれます。オーナー女性のセンスが本当に良いんだと思います。

 

■今昔西村

www.konjaku.com

貼っておいてなんですけどちょっと見づらいHPですな…。老舗のすごく立派な品揃えの着物屋さんです。量もすごくあります。

 

■はなを

http://hanaobridal.com/

ここは下鴨にある高級着物のレンタル専門なんですけど、ものすごくセンスが良いんですよね。写真を見てるだけでもすごくうっとりしてきます。

 このはなをさんがされている、リサイクル着物のショップが

 ■リサイクル着物 お花

http://www.ohanakimono.com/

 

 

川徳三郎商店

http://www.toku36.net/

ここはちょっと京都の中心部から離れたところですね、四条烏丸(しじょうからすま)から阪急(大阪・梅田方面行き)に乗って10分くらい。阪急は速いのですぐです。

アンティーク着物が好きな人は行く価値はあると思います。検索してHPを見たのは初めてですが、知ってる人がモデルやってる…(京都は非常に狭い町なのでこういうことがよく起こります)

 

 ■おはりばこ

京都 おはりばこ

すごく素敵なかんざしのお店です。女の子に大人気。

つまみ細工かんざしの体験ができます。(このHPにも知ってる人が出てくる…)

おはりばこの花嫁道具がすごく素敵で憧れていたときがありました。

ほんと綺麗なんですよ。

http://item.rakuten.co.jp/oharibako/b2-301/

 

 

■千總(ちそう)

http://www.chiso.co.jp/

京都の老舗呉服店。ものすごく上品な着物を作り続けています。

ヨージヤマモトとのコラボとかもしてる。

大きなビルの中にギャラリーがあって、そこでいろいろな展示をしています。

京都の中でも古典着物の最高峰みたいなお店。

 

■荒川益次郎商店

www.sanbido-shop.com

京都の中心部に「室町通り」というのがありまして、呉服問屋のメッカなんですけれども、そこにある半襟の専門店です。

半襟も奥が深くて、高いものは10万とかしたりする。舞妓さんがつけてるゴージャスな半襟とかは8万〜10万くらいだったりします。

 

■祗園 ちょぼや

http://gion-choboya.com/muscat1b/

ここはちょっとカリスマな店。芸妓さんとかの御用達。

ほとんどフェチシズムの世界なくらい曲線美が芸術的。本当に美しいうっとりするような履物。

 

■龍村美術織物

www.tatsumura.co.jp

龍村さんの工房はちょっと遠い場所にあるんですが、申し込みをしておくと工房の見学ができます。

ここの息子さんは知りあいなんですが、なんかすごいオーラがすごいです(意味不明)

織物を体験してみたい場合は行かれてみてください。

西陣織の大家って何人もいるんですけど「龍村平蔵」はやっぱり「おお」みたいな位置にいる人で、そのご子孫が現在の当主。

 

■てくてく京都

http://tekutekukyoto.com/

京都に山ほどあるレンタル着物のお店ですが、正絹の着物をレンタルしてくれる店というのは案外少なくて、おお、こりゃ素敵やなと思うような着物で烏丸付近を歩いている人がいたら、だいたいこの店のレンタルです。

すごく上品なスタイルを提案されているのが良くて、ロケーションも良い場所にあります。良心的価格で普通におすすめ。混み合っているのでかなり前からの予約がいるかも。

 

■イロドリキョウト

https://www.irodorikyoto.com/

カラフルでポップなアンティークの着物レンタル店。

ここまで鮮やかだとちょっと若い子むきという感じがしますが、ハマる人は大好きだと思う。

アンティーク着物というのはとても戦前とは思えないほどの斬新でポップ、サイケなものがときおりあり、昔の人の感性に驚かされます。

 

■分銅屋足袋

http://www.kyoto-agarusagaru.com/bundoya/shop_detail.php

着物にこっちゃって足袋まであつらえはじめたらすごいよね。

知りあいに何人か白足袋族の人はいるけど、やっぱり誂えたりしてるんだろうか…。

 

ichimanben(いちまんべん)

分銅屋足袋は三条通りぞいにあるんですが、そこから東にてくてく歩いて行くと、

コンクリなのにレトロで瀟洒なビルがあるんですが、そこにある着物屋さん。

いつも表に着物を着たマネキンがいるのでそれが目印。

http://blog.livedoor.jp/ichimanben2/

 

和風館 ichi

いちまんべんからごくわずかに東に行ったあたりにあるモダンでかなり奇抜な着物の店。(アンティーク着物ではありません。)三条通の南側にあります。

http://www.wafukan-ichi.jp/

 

itonowa (いとのわ)

http://itonowa.jp/

旧島原遊郭の大きな町家を改築して、小さなお店がたくさん入っている建物。

子どもの着物のお店やアンティーク着物のお店があります。

お店自体はものすごく小さいので量はそれほどないと思いますが、こぢんまりしたショッピングモールなのが楽しい。

島原一帯は遊郭の地域なので町の雰囲気が全然違います。ほんと、いまだに別世界。

 

天神さん、弘法さん

https://allabout.co.jp/gm/gc/76657/

これをはずしたらあかんやん!と思いましたので追記。

弘法さん(東寺)が21日、天神さん(北野天満宮)が25日になります。

まぁすごいですわ。とくに午前中がすごい。

着物好きな人はぜひ行かれてみて欲しいですが、現場は取り合いじゃないですけど、買おうと思っていたものを自分のわきに置いておいたら横から取られたとか、そういうのはザラにあるので、そこだけ注意してください。

バスとかももうすごい混み合います。すごい人です。

 

SOU・SOU(そうそう)

http://www.sousounetshop.jp/?no=6&mode=cate&cbid=482404&csid=0

SOU・SOUにも浴衣や着物があるのでとりあげてみました。

四条河原町、裏寺町付近にSOUSOUのお店が集まっている区画があるんですが、SOUSOU好きにはたまらない空間だと思います。

カラフルな足袋とかがあるんですね、これはかわいいなー。

http://sousounetshop.jp/?mode=cate&cbid=122459&csid=33

 あとね、sousouのバッグとかって和装にも不思議と馴染むんですよね。それでとりあえず載せておきます。

 

番外編

■長吉呉服店

コーデ・ギャラリー - 趣味のきもの 長吉呉服店

祗園甲部で長いこと舞妓〜芸妓をされていた女性が、ご実家の呉服屋を再建されたお店なんですが。すごくかわいらしい上品な着物でセンスがすごく良いのです。

お店自体は京都ではないので番外編です。

 

居内呉服店

http://sitateyasan.chicappa.jp/gofukuyasan/

こちらは大阪の呉服商なんですが、ものすごく個性的な作風なので取り上げてみました。ほかにない着物を着たい人には良いんではないかと思います。色使いがすごい!

 

番外編その2

えびす屋

http://www.ebisuya.com/

人力車の大手です。祗園や嵐山にある。

京都で着物をレンタルしてしゃなりしゃなり歩いてる人はたくさんいるんですけど、やっぱりそこはあと一歩踏み込んで人力車に乗ってほしい!

やっぱり着物で人力車ってめっちゃ絵になるじゃないですか。

 

 ■井筒

http://costume.iz2.or.jp/

老舗の法衣店である「井筒」の先代社長である井筒雅風氏は、日本の服飾研究の金字塔みたいな人だったんですが、その研究をもとに作られているであろうページです。すごい!

井筒には「風俗博物館」というのがありまして、源氏物語の世界を再現した巨大ジオラマを展示しています。風俗ってついてるけど性風俗じゃないですよ、平安風俗って意味ですよ。(HPの場所と違う場所に転居してるので、ご注意ください)

 

櫛まつり(安井金比羅堂)

http://milky.geocities.jp/kyotonosato/gyoji09/09kusi06.html

東山の安井金比羅堂で9月に行われる時代絵巻行列です。

知人もこれに出てはったなぁ。着物が好きな人は好きだと思いますので載せておきます。

 

弥栄(いやさか)

http://junihitoe.jp/

実はここは知ってる人のお店なんですけれども、ものすごい探究心で平安装束を調べ上げて、オーナーみずからが針もってこつこつ縫いあげてるんですよ。私は門外漢なのでわかりませんが、山科流とかね、縫い方の流派がきちんとあるらしいです。

あんまり本格的ですごいのでお値段もそれなりにいくんですが、もう本当に本格的ですごいのです。一生に一度の記念とか、そういうレベルの撮影ならよいんじゃないかと。子どもの平安装束とかものすごくかわいいですよ。

 倉木麻衣が新作のPVで平安装束を着ているのですが、ここの十二単だそうです。

 

 

おわり

 

発達障害と親の責任について気持ちを吐露したい

こんな記事がありました。

mess-y.com

なとろむ先生がこんなコメントを書かれていました。

はてなブックマーク - 「発達障害は親のせい」はデマ。発達障害の診断は、これからを考えるためのステップ 児童精神科医・姜昌勲さんインタビュー - messy|メッシー

「遺伝が原因なら親のせい」というブックマークコメントと、それにスターをつけている人たちは、本気なのですか。

2017/03/03 11:02

b.hatena.ne.jp

なので、今回はつらつらと自分の気持ちを書いてみたいと思います。

 

いわゆる保守派、親学とかの主張では、発達障害を親のしつけのせいだとする主張があるようですが、発達障害は生まれ持った脳の伝達物質分泌の異常ですから、その面で「親のせい」とするのはあきらかに間違いだと思います。

 

ただ、私のような大人になってから発達障害が見つかったような例だと、やっぱり親の責任も多少はあるんじゃないかというのもどうしても思ってしまう部分がある。どうにも親に対して恨みを持ってしまうところがある。

 

親学が主張しているようなものとまったく次元もベクトルも違い、かつ幼稚な発想でじつに情けないんですが、親が子どもを作らなければ、自分はこんなにしんどい思いをすることもなかった、っていう恨みなんですよ。

親学が言うてるのって、いわば親への牽制じゃないですか。

 発達障害の当事者からすると、どうしてこんなしんどい体に生んだ、どうしてこんなつらい、苦しい思いをさせるんだ、って親に対して思うんです。

だって避妊してれば子どもはできんかったわけですからね。

 

こうやって書きながらも幼稚な考えだなぁと思うんですけど、気持ち的には、こんなしんどい思いをするくらいなら生まれてきたくなかったなぁというのが本音です。

親に、発達障害の責任はありません。でも、心情的には親のせいだと思ってしまう。当事者側にはそんな気持ちがあります。

これが不毛な考えだというのはよくわかっています。だけど気持ちはまだまだ割り切れないのです。

 

私には兄がいて、彼は中学生のときに統合失調症になりました。兄はもともと自閉症だったんですが、虐待とストレスによる二次障害で統合失調症を発症しました。

ひどいなと思うのですが、親は「恥だから」という理由で、何年間も彼を病院へ連れていきませんでした。

夜中じゅう吠えていたり、毒が入っている!と言って食事を拒否してガリガリに痩せていたりしたにも関わらず、です。

 

兄は苦しみのためによく家で暴れていて、母親のことを殴りつけていました。

「どうして俺を生んだ!俺は生んでくれって頼んでない!」

こう言って、泣きながら母をぶちのめしていました。

ろれつがまわらなくて聞き取れないときもありましたが、子宮に戻してくれと叫んでいたこともあります。

やっぱり生きづらさがひどかったんだと思います。

 

私が子どものころは「発達障害」という概念そのものがありませんでした。

だから、私も社会でやっていけなくなるまで、まったく自分のことを健常者だと信じてうたがいませんでした。

 

 

以前、精神科医水島広子さんが、twitterで「毒親と呼ばれる親のうちの何割かは発達障害の可能性があるから、本人も大変だから許してやってくれないか」というツイートをして、炎上してしまったことがありました。このツイートはのちに消されていますが、私はこのツイートをした気持ちもわかるし、これに対して憤った人の気持ちもよくわかる。

 

うちの家もそうなんですが、親がASDアスペルガー)だったりすると、家族間でもコミュニケーション不全があたりまえのように起きます。

相手の言いたい事がわからない。気持ちがわからない。何を言いたいかわからない。

自分の言いたい事が言語化できない。相手の言ったことをすぐに忘れる。

相手を尊重するということがわからない。自分のことしか考えられない。

これが家族の初期設定値になるのです。

とくに私の家なんかは家族の大半が自閉症なわけで、まともでないコミュニケーションを普通だと思って育ちますから、当然、家の外の社会…学校などでの振舞やコミュニケーションは珍妙なものになり、結果としていじめに遭うわけです。

 

 よく言われている話ですが、発達障害者は社会性が育っていないことが多くあります。

だから親になっても、親としてどのように振舞っていいかがわからない。

子どもが学校でいじめにあっても、どう対処して良いかがわからない。

子どもを助けるどころか、いじめられたことを子どものせいにして逃げてしまうような、親としてどうしようもなく未熟な親になってしまう。

 

私の父親はすぐにパニックを起こしてしまうタイプのアスペルガーなのですが、

やはり子どものことでもパニックを起こし、殴るとか蹴るとかいう、子どもを抑圧する方法でしか対処ができませんでした。でもやっぱり子どもを殴ると脳がおかしくなって、発達障害はどんどん悪化しますし、二次障害で精神疾患を発病します。

何よりも子ども自身が自己尊厳がなくなってしまって人生が狂います。

 

だから発達障害の子どもが生まれてしまったときは、親がどれだけサポートできるかが重要なんですけど、親も発達障害だと余裕が全然なくてほんと地獄みたいになっちゃう。うちの家がまさにそうだったんですけど。

 

 

認めない親

 発達障害の著名な研究者/医師で星野仁彦さんという人がいます。

この人が著作で書いているのですが、子どもの発達障害を絶対に認めない親が存在します。

うちの母もまさにこのタイプで、かなりヒステリックに「私の子どもが障害者なわけがない!」と何度となく叫ばれました。私が確定診断を受けた病院にまでわざわざ電話をかけて抗議、うちの子は何でもできる優秀な子どもだった!と強く主張してました。

こういう人の心理の底にあるのは、「私は優秀だ、だから私の子どもも優秀に違いない」という優性思想に近い考えや、

この私が障害児を産むはずがない」という、少し差別感情の入った自己愛だと思っています。

 

子どもの特性を障害として認められない。障害を認められないから、お前は怠けているだけだ、努力しろ、本当はやればできるはずなどと子どもを追いつめたりしてしまう。子どもにとって大変なストレスを、親が与えている。

優秀な子供でなければ私の子ではない育児放棄をしたり、虐待にはしる親も実際にいます。

 こういうパーソナリティの人を親として持ってしまうと、当然ですが療育の機会を奪われます。親に責任があるとするならば、やはりここだと思う。

こういう親を持ってしまって療育をきちんと受けられなかった子どもはかなり悲惨だと思いますよ…。

私だって母を恨んでますよ、いまだに私の発達障害を絶対認めませんから。

 

最後になりますが、これはアメリカの調査らしいんですが、アスペルガーの人は平均寿命が18年ほど短いのです。というのも生きづらさに耐えかねて自殺をしてしまうからだそうで、私自身も苦しさから何度となく自殺未遂はしてきたんですが、データとして知ってもやっぱり「ああ〜」という感じになる。

ASDの自殺率は通常の9倍だそうです。

 

さらに言うと、女性でASD、加えてLDを持った人というのは非常に自殺率が高く、平均年齢もきわめて短いんだそうです。私やないか。いやほんま生きづらさがハンパない。

 

このくらい、生きづらさがひどいわけです。努力とかと全然違う次元で。

 

だから、私は親に「なんでこんなしんどいのに生んだ」という気持ちはやっぱり抱いてしまうんですよね。

 

追記

ブコメでの指摘を受けまして、一部誤字を訂正いたしました。id:Iridiumさん、ありがとうございました。

 

 

 

 

 おわり

 

 

 

 

無能な発達障害当事者だけど安楽死の権利が欲しい

menhera.jp

anond.hatelabo.jp

 

ADHDと「残業禁止ルール」の相性の悪さについて – メンヘラ.jp

ズレコメで申し訳ないが、発達障害者で仕事を継続していられるのは相当軽度の部類ですよ。ガチだと障害者枠ですら働けない。私は本人が望むなら安楽死の権利があっても良いのではないかとすら思っている。

2017/02/26 18:05

b.hatena.ne.jp

 何度もこのブログで書いてきたが、私は発達障害の当事者だ。

確定診断のときのメイン診断は「高機能自閉症」で、それにサブとして不注意優勢型のADHDとLDが追加された。

 

このような記事を読むと、それなりに双方の主張がわかるし、残業させてくれという気持ちもわかる。が、日本のような横並びをヨシとする風土でそれを主張するのはかなり難しいだろうなというのを思ったりもする。

 

ブログやコメントでも何度か書いてきたが、発達障害で働ける個体というのは、基本的に体調が安定した人のみである。

そうでない人はほとんど働くことができない。

職場側だって、体調が一定しない人を受け入れるのはかなり負担が大きいだろう。

 

  

去年まで私は、自分の裁量で仕事量を決められる自営業をしていた。

自営を続けていたのは5年ほどである。

もともと体が弱いので、しんどいときに仕事の量を減らせるのはものすごく助かった。

この働き方でなければ、私は5年働き続けることはできなかったと思う。

 

だが、どれほど頑張っても、私は自分が暮らしていけるだけのお金を稼ぎ出すことができなかった。体がもたなくて、通常の人の1/3程度しか働けないからだ。

 

 

その当時は、それまでの貯金を切り崩しながら生活していて、貯金が尽きたらホームレス決定だった。

仕事を続けながら、空き時間に性風俗のバイトをするとかそういったことも考えたが、やはりこれも体がもたない。

ホームレスになるのは嫌だなぁ、死ぬしかないな。

そう思いながらじりじりと貯金が減って行くのはすごく精神的にきつかった。

精神的にきついのだけれど、お金がなくて病院にかかれない。保険料も滞納している。

私はただひたすら布団に潜って鬱や対人恐怖に耐えていた。仕事が救いだった。

それでもお金が減って行く。

いつも、どこでどんなふうに死のうかとばかり考えていた。

 

結局、自分の店を閉めることになってしまったのだけれど、そのショックは大きくて、仕事を失って1ヶ月後くらいだったろうか、鬱に耐えきれなくなった私は首を吊った。そのくらい仕事を失ったことが悲しかった。だが全て自己責任だ。自分が無能だから仕事を失った。それだけの話である。

 

 

働きたいのに働けない これは発達障害の人が多くぶちあたる壁だと思う。

 

発達障害者は、定型を基準に作られた社会では異端分子だから、うまく順応して生きることができない。(できる個体もいるが、能力や環境に恵まれた場合のみである)

 

だけど、障害年金が出るわけでもないし、発達障害支援センターも障害者枠での雇用も、あくまでも対象としているのは「体調が安定した個体」であるから、そうでない個体にとってこの救済策はほとんど意味がない。

 

私は、自分の障害に気づき始めたころから、何も救済策がないのであればせめて安らかに死なせてくれと思うようになった。

 

自分が生きて行けるだけのお金が稼げない

お金を稼ぐ能力がない

人はお金がなければ生きて行けない

障害年金生活保護もほとんど通らない

それならば死ぬ以外に方法がない

だったら安らかに死にたい

 

安楽死の権利が欲しい。

この社会に生きる場所がないのであれば、そのくらい許されてもいいはずだ。

 

 ■

 

当事者のブログがあったが、このブログに私はもう、全面的に同意する。

unnamable.hateblo.jp

 

たまたま、こういう個体に生まれついてしまっただけのことなのに、非常に残念なことである。

 来世はサカナに生まれるのが私の願いである。

 

 

おわり

錦市場探訪

錦市場探訪。

目的は「有次(ありつぐ)」です。

 

錦は相変わらず平日だというのに混み合っております。

中国系の人がすごく多い印象。

大きなエビを焼いたものが大人気。あちこちで見かける。

 

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「まるき食堂」さんで玉子丼を食べました。

素朴な味でおいしかった!

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何がよかったのかわかりませんが、食べたあとめちゃくちゃ元気が出た。

 

 

さて目的の有次さんへむかいます。

有次さんは有名な包丁のお店です。

ここに、一ヶ月ほど前に、祖母の形見の包丁を頼んでおいたのです。

 

その包丁は祖母が30代のときに買ったものですから、年期が入りまくりで、もう60年?もしかすると70年近いんじゃないかというものになります。

私がもらいうけて20年以上使っていたのですが、いよいよ錆びがきて、かつ柄が腐ってきてしまったので、有次さんにお直しをお願いすることにしました。

包丁は有次のものではなかったのですが、快く引き受けてくださいました。

 

戻ってきた包丁はピカピカ!

柄も真新しい新品になって、まさに「生まれ変わった」という感じです。

 

本当は古い包丁も撮っておいてビフォーアフターとかやればよかったんですが、あんまりに古い包丁が痛々しかったのでやめました。

 

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あと数十年は私が使い続けようと思います。

何年かに一度、有次さんへ研ぎを頼めたら良いなぁ。

 

祖母は大正の末期の生まれで、ものすごく料理が好きな人でした。

樽いっぱいの鮒寿司を作ったこともあります。

豆腐屋の娘だったんですが、戦時中は軍の駐屯地へ自転車で数キロ、毎日朝5時に豆腐を納めに行ったそうです。ばあちゃんがんばった。

この包丁で私もこれからもいろいろな料理を作り続けたい。

 

有次さんの二階では、日本料理の教室とか研ぎ方教室とかをやっています。大々的に広告してませんが、店員さんに言うとチラシをもらえます。

研ぎ方教室へも行ってみたい。

  

 

おわり

雑感

あえてリンクは貼らないけれど、ホッテントリで「天才数学少年と東大生」というのがあがってて、それを読むとどうしてもモヤモヤしてしまう。

 

あれから約1年、50円東大生と発達障害の数学少年が再会しました。 - うちの子流~発達障害と生きる

不謹慎かもしれないけど、俺も発達障害として生まれてみたいと思ってしまった。。でも、この子は恵まれた環境にいるのかもしれないなぁ。

2017/02/18 08:49

b.hatena.ne.jp

こんなブコメもあった。

この人が着目しているのは天才性であって、発達障害のしんどいところをしこたま持って生まれたような私からすると、お願いだから普通に生まれたかったとしか思えなくてつらい。

 

 

 

私が小さいころはそもそも発達障害という概念すらなかった。

時代が下るにつれて、発達障害という概念はどんどん広まってきたし、療育などもすごく整備されてきたと思う。

幼いうちからの周囲の理解や、適切な療育があれば、子どもはずいぶん良い方向に伸ばすことができるし、この天才少年のように早期から才能が目に見える形でわかっているのは非常にラッキーな方だと思う。

 

私は発達障害ゆえに周囲の大人の言うことがわからず、子どものころからバカスカ殴られて育ってきた。

だからこのような、周囲に愛されて才能を伸ばすことができた!みたいな記事を見かけると、悔しさとやるせなさが沸き上がってきて、どうにもしんどくてたまらない。自分の中にどす黒い感情がわきあがるのがわかって、ものすごくつらい。

 

同時に、世間の人に、才能があることを発達障害のスタンダードだと思って欲しくないし、もっと負の面があることを、社会に理解されてほしいと思ってしまう。

 

発達障害のつらいところは、二次障害として、ほとんどありとあらゆる精神障害のリスクをかかえこんでしまうことだ。

統合失調症、依存症のほぼすべて、鬱病人格障害、人間関係トラブル…これらの二次障害によって人生が大きく狂っていく。

私のように、自律神経に問題を抱えた個体も出る。

 

発達障害のなかに、きわめて突出した才能を持った個体が現れることは知っている。

だが、それは本当にごく少数なのだ。

大多数の発達障害者が苦しみ、みずからの障害に大変な苦労を抱えながら生きているのだ。

 

非常にモヤモヤする。

私も突出した才能を持って生まれたかった。

突出した何かがあれば、私は殴られずに済んだのだろうか。

 

 

 

おわり

 

 

 

生きづらさについて考えてみた(後編)

発達障害の生きづらさについて考えてみるエントリ、後編。

 

前編はこちら

nenesan0102.hatenablog.com

 

 前編でかるく私の発達障害のことを書いたが、「処理能力が極端に低い」というのをパソコンにたとえると、いつまでも情報を読み込まず、動き(処理)が極度に遅い、性能の低い、古いパソコンに近い。

多くの人が読み込みの遅いパソコンにイライラした経験があると思う。私も同じだった。

性能が低いので人の話を聞いてもさっぱり飲み込めず、ときにぽかんとしてフリーズ、おまけに言葉を聞き間違える。これは自分でも不思議に思うのだが、日本語ネイティヴのはずなのに、何度聞き返しても相手の言葉(単語)がうまく聞き取れない。理解できないのだ。

 

こんな調子だから、対応する人はイライラさせられる事になる。

結果として、私は大人をイライラさせてしまい、幼い頃から事あるごとに殴られたり蹴られたりしてきた。

 私の両親はそろってエリートで、自分たちと同じように自分の子どもも抜きん出た賢い子どもであると思っていた。ところがこんなポンコツが生まれてしまった。ポンコツだった私は、いつも殴られたり蹴られたりしていた。(意外と知られていないが、エリートもけっこうDVはする)

 

 

ここ数日で現れた増田に対して「それは職場が合わないだけ」というエントリがあった。ここにも一応貼っておきたいと思う。

anond.hatelabo.jp

 

私のようなガチポンコツの無能人間からすると、この人はすごいな、優秀なんだなという感じしかない。

私のような人間はガチ無能なので、職場で定められた日数を出社することができない。体がもたないからだ。アホみたいな話だが、体がもたなくて働けない人は実際にいる。能力以前の問題で、体そのものがもたないのだ。

体力を能力とするならば、能力がまったくない。

 

多くの場合、そこには神経系統が大きく関わっている。

そこで今回のブログでは、発達障害と神経系統について書いてきたいと思う。

 

 ■

 

先に述べておくが、私は一応、医療系の国家資格を持っていて、コメディカル(医療周辺職)として5年ほど現場で、非正規ではあるが働いていた。だからごく普通の人よりは医学的な知識はあるが、それもあくまでも基礎医学の範囲を出ないレベルで、私自身は神経生理学の研究者ではない。

 

そして、研究者の世界でもさまざまな説があり、医学系の論説はとくに短いスパンでひっくりかえることもあり、定説はあるものの、それがすべて解明されているとは言いがたい世界である。

このブログでは私の体験にもとづいた内容を書いている。なので、あくまでも主観にもとづいた主張だというのを先にお断りしておきたい。

 

 

以前、「外国人の性活動のあまりのすごさに圧倒された話」というエントリを書いたことがある。

nenesan0102.hatenablog.com

 性的な活動というのは文化や宗教に左右される側面があるので、ただ単純に人種の差を比較することはできない。そして、研究の世界では人種間の差異の研究というのは差別や優生思想につながりかねないので、タブーにされている部分がある。

だが、性活動においてはあきらかに人種間に大きな差があるというのはわかっていただけると思う。つまり、性活動に関係する性ホルモン分泌には人種間の違いがあるということである。

 

知人に神経生理学者がいるのだが、この人が以前、「アジア人より、白人や黒人のほうが自律神経系が強い」と話していたことがある。これが彼が個人的に持った感想だとしても、私もこれに全面的に同意する。白人や黒人は神経のタフな個体が多い。

 

自律神経系というのは、体のさまざまな機構をつかさどっているから、このシステムが崩れると体調がガタガタになる。

とくに女性の場合、ホルモンバランスの調節は自律神経によってコントロールされているから、自律神経系がやられるとたいていホルモンバランスが崩れ生理などにも影響が出る。突然心臓がバクバクするパニック症候群や、心臓の拍動の乱れなども自律神経系と関係している。およそ関係ない臓器はないというくらい、自律神経は体のすべてと関係している。

 

私が知って衝撃的だったのは、発達障害の人の中に自律神経系の未発達な個体がいるということである。 

 

どのような個体に生まれるかは人生を大きく左右するが、一口に発達障害といっても、自律神経系が発達した個体か、未熟な個体になるかどうかで大きく人生が変わってしまうのだ。

 

発達障害に関する法律が整備され、少しずつ発達障害の人が障害者枠で就労できるようになってきたが、これもあくまでも「体調が一定している」という大前提がある。

自律神経系が未発達で体調を崩してしまいやすい人には、やはり働ける場がないのが実情である。

 

 

私は医療系学生のとき、いまいち自律神経と体との関係性がわからずにいた。

具体的に、自律神経が弱るとなぜ体調がグズグズになるのかがはっきりわからなかったのだ。

だが、あるとき何かの医学書で、自律神経というのが全身の血管に、それこそものすごく微細な毛細血管にまでコイルのようにびっしりと巻き付いているものなのだというのを知って、一気に謎がとけた。

 

強いショックを受けた人が急に脳貧血を起こして倒れる、というような描写も、あれは自律神経の働きで、ショックを受けた瞬間に脳への血管を自律神経が絞りあげて血流を一気に閉ざしているから、脳貧血が起きる。

 

血管は全身に分布しているから、自律神経系の緊張によって内臓血流が低下すると、腎臓や腸の働きが低下する。肝臓の働きも低下するので、本来ならば肝臓や腎臓で行っているはずの解毒代謝も低下していく。小腸の機能も低下するので、うまく栄養吸収が行われず、きちんと食べているはずなのにどうにもゲッソリして力が出ないということになる。これが続くと、当然ながらどんどん体が弱っていく。

自律神経を病んだ人が、おしなべて顔色が悪く、貧血で体がフラフラして寝たきりになったりしているのはこういうわけである。

 

悩ましいのは、自律神経系を発達させる手段があまりないことだ。

とくに発達障害のような、生まれついての発達不全だと、どれほど頑張って鍛えてもやはりもともとから発達した人よりも弱い。

 

体調が安定している発達障害者の人は、自律神経系が発達した個体だ。

このような人は障害者枠で働くこともできるし、さらに体がタフであれば、合う仕事を見つければ充分に社会でやっていくことができる。

 

前編でもとりあげたが、私は、黒柳徹子を日本でもっとも成功した発達障害者のうちのひとりだと思っている。黒柳徹子はとても強靭な肉体を持っている。だからあのように活躍ができる。これが自律神経系が脆弱な個体だとおそらく芸能人をやっていくことはできない。強靭な肉体は宝物のようなものだ。

 

自律神経系の脆弱さは、けして生まれつきだけのものではない。

交通事故による後遺症や脳腫瘍などで自律神経が狂ってしまうこともある。

だから、自律神経系の大切さを知っておくことはとても重要なのだが、神経は目に見えるものではないから、そこに意識が行くことはほとんどないのは残念なことだ。

 

 発達障害者は神経系統の発達が異常になることがある。聴覚過敏といって普通の人の何倍もの大きさに騒音が聴こえる。これは聴覚神経の異常である。一方で自律神経は未発達なのだ。このような神経系のちぐはぐさに苦しむ発達障害者は多い。

 

以前もちらっと触れたが、女性の発達障害者はコミュニケーションよりも体調に難が出ることが多い。

susumu-akashi.com

 

もともとの処理能力が低いことでストレスを内側に抱え込みやすく、さらにストレスが神経系へ影響をあたえて、スパイラルにどんどん私の体調はおかしくなっていった。

 

私はいまカウンセリングへ通っているが、そのカウンセラーさんからも「本当にアスペルガー?本当に?」と何度も疑われた。体に出てしまうタイプの人だと傍目にわからない。

 

発達障害、とくにアスペルガーはかなり男女比があって、一説には8:1という説もあるが、女性のアスペルガーはもう少し多いのではないかというのが私の考えである。

社会性が発達しているが、体がおかしくなってどうにも働けないとか、自律神経系が不調でどうにも苦しいが、まったく改善しないというような人のうち何割かは発達障害が隠れているのではないかと思っている。

 

 

 

おわり