けっこう毛だらけ猫愛だらけ

いつもニャーニャー鳴いています。

防災用品の見直しをしました

今日はあの3.11、東日本大震災のあった日です。

いまだに7万人を超える人々が、仮設住宅から戻れないままでいます。

亡くなられた方へ深く追悼の意を表したいと思います。

 

 

3.11のとき、私は京都にいました。とにかくすごい震災が起きたというのを知人たちがtwitterで言っていたのをハラハラしながら見守っていました。

東京タワーが曲がっている!というのが多かったです。衝撃でした。

 

夫はこのとき東京の会社で働いていたので、当時住んでいた神奈川県まで、徒歩で数時間かけて帰ってきたそうです。

 

3.11以来、日本は大きく変わってしまったと思っています。

原発もそうですが、地震の爪痕がとにかくすごく酷い。あちこちで家族が崩壊してしまったと、天災の恐ろしさを改めて感じる出来事でした。

 

 

さきほどなのですが、防災用品の見直しをしてみました。

出るわ出るわ消費期限切れのモノ。。。

 

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手回ししてスマホの充電ができるとかいう便利グッズも、なんと古いタイプの端子がついたまま。これは端子を新しく換え、充電できるかをやってみました。

 

気づいたこと。

 

雨用のグッズが皆無だった

2人の避難グッズとしてはアイテムが足りない

夫のパンツが入っていなかった

 

…あたりでしょうか。

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防災用の避難リュックは、GUで適当なリュックサックを買い、これにいろいろなモノを詰めていたのですが、あくまでも日常用ディパックですから、あきらかに量が2人だと足りないことがわかりました。

 

避難用リュックで私が気をつけていることといえば、

 

タンポンやナプキンを入れる

(これは震災のショックで突如生理がスタートしてしまう人が少なからずいるそうです。タンポンとナプキンの両方を入れています。また、震災のショックからスタートした生理が止まらなくなる不正出血となる場合も大震災のときには見られたそうです。

そのため、多めに入れています)

ニット帽子を入れる

(お風呂に数日は入れなくなります。そのさいに髪の毛の汚れを気にならなくしてくれるのがニット帽です。これをどこかで読み、ニット帽子を入れています)

下着は簡易の使い捨て

(使い捨てのショーツが売っていますので、これを入れています。普通のショーツを入れるよりかさばりません)

 

…こんなところでしょうか。

もっといろいろな知恵やアイテムがあると思うので、あちこちのブログなどを読んであらためて見直しをしたいと思っています。

我が家の場合はリュックを一段階、大きなものにし、二人が困らない最低限のアイテムを入れることになりました。

 

でもやっぱり震災は恐ろしいですね。

自分の知人の話なのですが、京都のお寺さんのお坊さんがいまして、震災直後から「苦しい、苦しい」という声が夜中じゅう響き渡って眠れなくなったという人がいました。

その人は夜中に起きだして本堂へ行き、朝方までお経を唱え続けたそうです。

 

亡くなられた方がどうか安らかに眠れるよう、ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

おわり

 

その後

少し前、『ZIPPOの物語』というエントリを書いた。

nenesan0102.hatenablog.com

 

これはなかなか反響があって、このブログをもとにリブログを書いてくださる人たちが現れた。私はこれがとても嬉しかったので、こちらに貼っておきたいと思う。

 

www.jennyjp.win

 

Jennyさん(id:jflkg4u) は、ものすごい早さでこの記事を書いてくださった。

こちらの記事についたコメントも憤りの声がありました。

 

猫大好きで知られるdk4130523 (id:cj3029412) さんも、こちらのブログをご自身のブログで取り上げてくださいました。

dk4130523.hatenablog.com

 

私が『ZIPPOの物語』のエントリを書いていたとき、怒りと悲しみで胸がいっぱいになって、涙をぼろぼろ流しながら書いていたので、夫がすごく心配して「ちょっと休んだら」とか「大丈夫?」とか言ってくれたのを思い出します。

 

また、飼い主であるzippohideさんにもこちらのブログをお伝えして読んでいただいたのですが、ご夫婦そろって泣いた、泣けたことでやっと次に進めるというメールをわざわざくださいました。

ZIPPOを、まさにあざむかれる騙される形で相手の手に渡してしまったことから、twitterでは@zippohideさんご夫婦を責めるようなひどいリプライもあって、奥様が心身ともに調子を崩されてしまっています。

 

私は、どうにかしてこの問題を取り上げてくれるメディアがないかと、わずかですが動いています。

 

季節は少しずつ春にむかって動いています。

暖かくなってきて、ZIPPO君がお父さんとお母さんのもとに帰ってこられるように祈りたいと思います。

 

 

最後に、リブログを書いてくださったお二方、ありがとうございました!

 

 

おわり

ZIPPOの物語

このブログのタイトルにもなっているとおり、私は猫がすごく好きで、愛している。

猫に個性があり、個々に性格がすごく違うことをよく知っている。

そして、何よりも猫の愛情深さをよく知っている。

  

今日、このエントリで取り上げるのは、北海道で今まさに起きている事件で、猫の名前をzippo(ジッポ)という。飼い主さんである@zippohide さんのご承諾をえて、今日のエントリを書かせていただいている。

 

なぜ私がこのブログでzippo君をとりあげることになったかというと、飼い主さんのツイートもさることながら、zippoの写真に胸をうたれたからである。

猫がこういう表情をしているとき、どれほど飼い主を信頼していて大好きか。写真を撮った飼い主とのあいだに、どれほど強い絆があるか。

zippoは見てのとおり、大変、愛らしい猫だ。どれほど大切にされ、かわいがられていたかは、この姿が雄弁に物語っている。

 

 

  

発端は、譲渡サイトである「メルカリ・アッテ」で、北海道、札幌のとあるご夫婦が猫を一人の男に譲渡したところから始まる。

 

ご夫婦はわけあって飼い猫を手放さなければいけなくなってしまったため、新しい飼い主を募集した。そこに応募してきたのがYと名乗る男だった。

しかし、zippoを引き渡した後、Yと連絡がつかなくなってしまう。

 

飼い主さんは執念でYの居場所を探す。するとYは病院に入院していた。

病室でYと飼い主さんが面会。するとYはここでとんでもないことを言いだします。

 

(メルカリ・アッテで)猫を6~7匹もらった

そのうち2~3匹は殴って殺した

ZIPPOは店の裏に捨てた

 

 

ここから、警察と連携をとりつつ、@zippohideさんは動き出します。

『殺して捨てた』という、本人の証言があっても、猫の場合、人間と違って遺体の現物がないと逮捕ができないそうだ。ここも法の壁である。@zippohideさんの悔しさたるやどれほどのものか。

さらにtwitterでは、@zippohideさん以外にもYに騙されて猫を渡してしまった人が現れます。Yは里親詐欺の常習犯だったわけである。

 

 

 

たしか、このあたりから、私も@zippohideさんのツイートを見守るようになっていったと思う。zippoへの強い想いに胸をゆさぶられ、悲痛なツイートに何度も涙を流した。

「メルカリ・アッテ」にも、里親詐欺が複数件起きたことに対して抗議のメールを送ったりした。

 

 

 飼い主さんはこの頃にはtwitterでフォロワー数も増え、この事件に衝撃を受けた人たちが、@zippohideさんをサポートするようになっていきます。

@zippohideさんのtwitterのフォロワーは、開始当初たった5人だったそうですが、今では800人を超えています。たくさんの人々が、zippoの行方を見守るようになったのです。

猫は本当に不思議な生き物です。こんなにも多くの人の心を、zippoはつかんでしまった。zippoはすごい。すごい猫です。

 

 

2月になって、zippo君を探すためのビラができあがりました。

 

 

2月下旬、zippo君が遺棄されたとおぼしき場所の近くで目撃情報が入ります。

なんとこの情報を受けて、関係のない人まで現場に向かって、zippoを探しに行っているのです。

 

 

2月25日現在、zippoはまだ見つかっていません。

ですが、とても多くの人々がzippoを見守っていて、どうか飼い主さんのもとに無事に戻れるようにと祈っています。

 

 

最後に、これまでの顛末を、飼い主である@zippohideさんがご自身のブログにまとめてらっしゃいます。これを貼っておきたいと思います。 

http://zippohide.blog.fc2.com/blog-entry-1.html

 

どうか、一人でも多くの人にzippoのこと、そしてあまりにも酷い里親詐欺のことを知ってほしいと思い、ブログを書きました。

ツイートの引用をご承諾くださった@zippohideさん、いつも見守っています。

そして奥様がどうか元気を取り戻すことができますように祈っています。

 

 

 

おわり

 

 

銀座でお寿司を食べたいと思わない

先日、こんな増田があった。

anond.hatelabo.jp

 

まだ若いころ、私にも「いつか銀座でお寿司をつまんでみたい」というほのかな願望があった。きっと、めくるめくような体験なのだろうと思っていた。

だが、とある理由でその思いはほとんどなくなってしまった。

 

 

今から20年ほど前、大学生だったころ、友達に東京の大学へ通っている子がいた。

この人は非常におもしろい人生の人で、あれやこれやといろいろなバイトを体験していて、その話を聞くのがまたおもしろかった。

この子が、銀座でお水のホステスのバイトをしていたのだ。

そこがすごい高級クラブで、女子大生は東大とお茶の水、早稲田慶応あたりの眉目秀麗な女子しかやとわない。(この友達はめずらしい東大生女子)

しかし客層がすごい。友達は「村○さんはよく来た」と言っていた。

そういうレベルの客層なのである。

当時、村○さんはテレビで報道されない日はないくらいに時の人だったから、話を聞いて「おお、すげえ…」と思ったものである。

 

 

そんなところでバイトをしているものだから、彼女は感覚がだいぶ普通と違った。

クラブの客から株券をポンともらったとも聞いた。(よい時代である)

銀座の高級クラブのしきたりはよくわからないが、同伴とかいうやつで客と寿司屋にも行く。増田が行っていたみたいな、一人3万円〜くらいのまわらない寿司屋だ。

 

彼女がある日けっこう衝撃的なことを言っていたのだ。

「こないだ、すぐ近くに香水ムンムンの同業者が座ってて。ものすごい匂いで味なんか全然わからないの。同業者だしどこの店かもわかってるんだけど。お寿司は高いけどそもそも自分のお金で食べてるわけじゃないから何も痛くないけど」

 彼女は、両手で目の前の空気をばさばさとかきわける仕草をして、「あれは本当にくさかった〜!」と言っていた。

 

私はこれはなかなかの衝撃であった。

そうだ、夜の蝶は個人差はあれ、香水くさい可能性が高いのだ。

この友達はたまたまそういった類のものをいっさいしない人だったが、夜の蝶の中では希有な方だろう。鼻がひんまがるほどの香水をつけた人も全然珍しくないのだ。

 

私みたいな庶民にとって、一人3万円のお寿司なんて、かなり貴重な体験だ。

それが香水の匂いにまみれていたらどうなるか。

後からそういう客が近くに来ることは、こちらにはどうにもできない。

もし、そんなことになったら貴重な体験はめちゃくちゃな思い出になってしまう。

そんなの嫌だ。

 

そうか…銀座の高級寿司屋は、高級クラブの客とホステスが同伴で使うんだなぁ…

そう思ってから、 あこがれのような気持ちがどこかへプシュー…と消えてしまった。 お寿司の値段が高ければ高いほど、残念度が増して行く…。

 

 

「マンダリン・オリエンタル・ホテル」の寿司屋には行ってみたい気持ちをそそられるときもあるが、高所恐怖症なので、どこまで楽しめるかわからない。

www.mandarinoriental.co.jp

 

しかし、香水や柔軟剤の匂いをぷんぷんまわりに振りまきながらお寿司屋さんへ来るのは、やっぱりまわりの客に迷惑だと思うのは私だけだろうか。

 

 

 

おわり

 

夫の友人たちとトラブルになってしまった話

今日書くのは、本当に個人的な愚痴エントリなので、すっとばしてください。読みたい人は読んでください。

 

 

 

 

 

 

 

先日書いたエントリに、こんなコメントをいただきました。

 

IDコールされたのでお返事 - けっこう毛だらけ猫愛だらけ

薬が合い楽になったのは良いけど一時的なものであり根本的な解決とはなっていないのでは?厳しい言い方ですが発達障害を持つ主様と結婚を続けている限り夫君はずっとストレスを抱え続けていくしかないのでしょう…。

2018/02/14 16:08

b.hatena.ne.jp

これは本当にそうで、私と一緒の生活を続けるかぎり、夫がストレスから開放されることはないのかもしれません。

とりわけ、私はまったく稼ぐことができませんから、生活の経済面をほぼすべて夫に頼らざるをえません。

夫が鬱になったとき、私は稼げない自分をすごく責めました。

自分が夫と同じように正社員で、きちんと毎月の給料をいただける身であったなら、きっと夫は気持ちを楽にして休むことができるんだろうなと、そう思いました。

 

私が強く安楽死を望んできたのは、自分が自力では生きて行けないというのもありますが、やはりまわりに迷惑をかけたくないという気持ちが強いです。

 

夫はもしかしたら、鬱以外に、カサンドラ症候群も持っているかもしれません。

発達障害の配偶者を持つというのは、それだけでかなりストレスのかかることだと思います。私も好きで発達障害に生まれたわけではありませんが、予期せずして相手に負担をかけてしまう、このことが非常に苦しいです。

 

 

少し前の週末、それまでとても体調も気持ちも安定していたので、夫の女友達2人と、私たち夫婦の計4人で会食をすることになりました。

この夫のお友達二人は、とても夫と付き合いが長くて、夫が結婚した頃から、夫いわく、私に会ってみたいとつねづね言っていたそうなのです。

私は初対面の人に会うのがすごく緊張するたちなのですが、わくわくした気分ででかけていきました。

 

女友達のうち、一人の子(Aさんとします)は、とてもこちらを気遣ってくれて、ニコニコしながら私にたくさん話しかけてくれたのですが、もう一人の人(Bさんとします)が、ものすごく憮然とした態度をとってくるのです。私のことはまるで存在しない人かのような感じです。Bさんとは最後まで、話しかけられることも、一度も目線が合うこともありませんでした。

 

こちらから何か話題を振っても、すごく嫌そうな声で、たった一言でボソッと返すのです。

ああ、Bさんという人は私のことが嫌いなんだなぁと、強く感じるようになっていきました。

私はものすごく考えをはりめぐらせました。私は何か失礼な事をしたのだろうか?想像していた人物像と違った?自分の言葉使いがおかしい?服装がおかしい?何が悪い?私が何かしただろうか?

必死でこればかり考えていました。

初対面の人にこれだけ毛嫌いされるというのはいざされてみるとすごく戸惑います。

まったく理由もわからないまま、ほぼ無視に近い態度をとられて、とてもみじめな気持ちでした。

 

私は、こういうとき、いったいどういう態度をとっていいのかがわかりません。いわゆるアウェーな状態。というか、あきらかにBさんに歓迎されていない。

Bさんは夫と私の知らない人の話で盛り上がってケラケラと笑っています。

 

知らない人の話で盛り上がっている話を横で聞いていても、さっぱり意味もわからないし、どうしたらいいのかわからなくなって、壁に飾ってある絵画を必死で見たりしていました。

そうこうするうちにひどく哀しくなってきたので、トイレへ行って泣きました。

店内がひどくがやがやしていたこと、複数の人との会食で脳が疲弊していたこと、いろいろな事が重なって、私はパニックを起こしていました。とにかくこの場から逃げなければいけない、いやBさんから逃げたい。Bさんが怖い。

 

会食がもう終わりかけていたので、私は先に帰ることにしました。

顔が泣いていてぐちゃぐちゃだったので、夫も友人たちもびっくりしていました。

 

結局その後、その二人の友人たちの前から私は走って逃げました。

 

 

あとで夫から話を聞いて「えっ」と思ったのですが、すごく私に会いたがっていたのは、Bさんのほうだったというのです。

でもBさんの態度はひどかったです。

 

(あとで判明したのですが、Bさんは彼氏と別れた直後だったそうです…)

 

 

こうして、私と、夫と、夫の女友達との会食ははちゃめちゃになって終わりました。

申し訳ないことをしました。

でも、Bさんが彼氏と別れて傷心なことは私には関係ないと思うのですよね

 

 

 

あとで消すかも

 

 

おわり

常識は、まわりの大人たちによって作られると思う

こんな増田があったので、貼ってみる。

anond.hatelabo.jp

 

自分はかなり常識のない人間だと、最近でも思っている。

20代あたりはとりわけ酷かった。

とんでもなく他人に迷惑をかけた。もう取り返しがつかないが。

 

自分はアスペルガーで、かつこれは親からの遺伝で、父親もまたアスペルガーである。子供も全員がアスペルガーだから、私の家族は母親をのぞく全員が自閉スペクトラムである。ちなみに母親も定型発達ではない。母方の家系の女性はほとんどがADHDである。

こういう家で育ってしまうと、基準値がそもそも普通からズレているから、いろいろとやっかいな事がおきる。

このへんは以前もかるく記事で書いてみたことがある。

 

nenesan0102.hatenablog.com

 

これはあくまでも自分の例なのだけれど、2〜3歳で言葉がまだおぼつかない頃に、

母親が「こんにちは」とか「ありがとうございます」とかの言葉を覚えさせようとしたそうだ。

すると父親が激怒。父親いわく「子供のくせに媚を売るな!」というよくわからないロジックで、挨拶をすることを禁止された。

かくして非常識な幼児ができあがった。挨拶することを禁止されているから、大人に「あら、ねねちゃん、こんにちは」と言われてもどう返してよいかわからない。

「こんにちは」と言われたら「こんにちは」と返すのが普通なら常識なのだが、挨拶を禁じられているから、何を話してよいかわからず押し黙ってしまう。

幼児のころの私とその兄弟は、大人から挨拶されてもそれをガン無視するという行動に出ていた。ただ幼児なので、意外とスルーされていた。当然ながら保育園ではハブられた。

 

2〜3歳の幼児は子供同士で遊ぶのが常だが、これも禁止されていた。

父親はかなりひどく聴覚過敏を持っていたのだが「遊び声がうるさい」という理由で複数で遊ぶことを禁じられていた。だから、幼児がいるのに、それぞれ個別で黙々と言葉を話さないまま遊ぶという、奇妙な習慣ができあがった。

 

以前から何度かこのブログでも書いているが、我が家の母親は育児に疲れ果てて、半年ほど入院したことがあった。入院から帰ってきた母が見たのは、幼児3人が無言のままお互いに背をむけて一人遊びをしているという光景で、これはもうかなり衝撃だったらしい。

だが、自閉症がもつ特性なのか、一人で黙々と遊ぶことがつらかったという記憶はまったくない。

 

私は物心ついたくらいから、発達障害ゆえの失敗を日常生活でくりかえすことが多く、そのたびに父親に頭を殴られていた。

だから、保育園で気に食わないことがあれば、同じロッカーを使っていた男子の頭を、事あるごとに殴っていた。その男子は殴られる事がとても嫌だったようだが、私は気にしなかった。保育園児の私は、なぜ自分が殴られているのに、よその人を殴ってはいけないのかが理解できなかった。

 

 

小学3年生くらいの時だったが、ある日、習字の授業中にクラスの班の子らが「親に殴られたことはあるか」という話題をはじめた。

班の中にとてもおとなしい、優秀な女の子がいたのだが、その子が「生まれて一度も親にぶたれたことがない」と言い出したのだ。

これを聞いて私は逆上した。そんなことがあるわけがない。自分はこれだけ殴られている。どこの親だって子供を殴っているに決まっている。親だってそう言っている。心の底からそうだと信じていた。なぜ私がこれだけひどく殴られていて、この子が殴られないのか。どうしても理解できなかった。

きっとこの子は嘘をついているに違いない。

「うそつき!」

私は言った。

 

先生がとんできた。

私は言った。

「○○ちゃんは嘘を言っている!子供が親に殴られないなんてことがあるわけがない。

それは本当の親なのか。とても信じられない、私の親はどこの親も子供を殴ると言っている!殴らない親なんていない。そんなの本当の親じゃない!

女の子は泣き出していた。

 

私の話を聞いた女の先生は、「ウッ」と言うなり泣き出してしまった。

そして教室を飛び出して行ってしまった。

先生が突如いなくなった教室は騒然とした。

 

この後、どのように収集がついたのかさっぱり記憶にない。

 

今思い返してもひどく非常識な子供だったなぁと思うし、正直いってこんなやつがいたらまわりだってかなり迷惑だったに違いない。

 

そんなわけで、私は常識は近しい大人たちによって作られると思っている。

 

 

おわり

IDコールされたのでお返事

IDコールをコメントにてされたので、お返事を書きたいと思います。

もともとはこの記事に、私がつけたコメントがもとになっています。

 

togetter.com

うつ病を患った人の「一緒にいたい人とだけ一緒にいたら治った。ワガママが許されない環境からは逃げていい」という話に共感の声 - Togetter

いままさに夫が鬱病、そして適応障害だけど、好きな人とだけいてワガママしてたら、生活していけないんだよね…(´・ω・`) この人は生活費どうしてたんやろね

2018/02/11 21:27

b.hatena.ne.jp

 

すると、id:iidacooi4 さんよりIDコールが来ました。

うつ病を患った人の「一緒にいたい人とだけ一緒にいたら治った。ワガママが許されない環境からは逃げていい」という話に共感の声 - Togetter

id:nenesan0102 適応障害うつ病の診断基準を満たさない場合に診断されるものなので、うつ病適応障害が併存することは診断基準上ないのです。恐らく「適応障害, 抑うつ気分を伴う」ということではないでしょうか。

2018/02/11 22:46

b.hatena.ne.jp

 

これをうけて、あらためて夫に出た病院からの診断書を見てみたんですけど、

「病名 適応障害うつ病」と記されているので、私はそうなんだなと思っています。

素人なので、精神科の診断基準については全然わかりません。とにかく医師が出してくれた診断書がそういう記述なので、「そうなのか」と思っている次第です。

診断書の原本をここにアップすることはできませんが、そう書かれています。

 

以上、id:iidacooi4 さんへのお返事になります。

 

 

夫は出された薬がすごくよく効いていて、とにかく「体が楽になった」とよく言っています。

クリニックへ行けて本当によかったと思っています。

 

 

おわり