祇園祭、先祭の巡行を見に行きました。
ダラダラしていたら先頭の長刀鉾が行ってしまった。。
長刀鉾は知人が関係していて、去年の旗持ちは知人がやってました。
旗持ちは鉾に先立って先頭切って歩いてくるので、すごい目立つんですよね。
すごい大役で知人の晴れ舞台を見てるこちらも胸がじぃ〜んと熱くなるわけです。
今年は別の鉾で知人がくじ改めの儀式に臨んでいました。こつこつ練習してる姿も見ていたのでこちらも感激。
巡行は、ふだんとは違う服装をした知人がすました顔で歩いてくるのが楽しかったりします。観衆からは「おとうさ〜ん!」というかけ声が飛んだりしてまたそれもほほえましいです。
どこの鉾やったか忘れましたが、曵き手のほとんどが外人という鉾がありました。
理由は知りませんがおもしろかった。なんか外人さんもみんな嬉しそうにやってるのは良かった。
鉾は、鉾によってそれぞれ歩いてくる人の衣装が微妙に違います。
鉾の由来とか奉っている神様、故事などに関係しているわけですが、細かい衣装の決まりや衣装風俗については私はよくわかりません。このへんを調べたらエッセイ一本書けそうなくらい細かい。
毎年不思議やなーと思ってるのが「綾傘鉾」だったかと思うんですが、この鉾では顔を白い布でぐるぐる巻きにした異形の人物が歩いてきます。
顔は白い布でぐるぐる巻きで赤い髪の毛で大弓を持った人物が一人、さらに顔がぐるぐる巻き、頭にざんばら頭の髪の毛がついた能面をつけている人物が二人来ます。
衣装もこの人たちだけギラギラ。
なんかこのたたずまいが異形でなんか怖いんですよ。これは綾傘鉾にしか登場しません。一体こやつらは何者なのか。
今年の写真があまりうまく撮れなかったので7年前の写真を持ち出してきました。
このほうがわかるかな。覆面をした人というのは山鉾巡行のうちこの人たちだけです。すごい異端感ある。
(これは2009年の写真です)
そういえばちょっと前の祇園祭でヤンキーの人がいたことがあって、シュールでよかったです。
これは2年前くらい。
(2014年の写真です)
船鉾も来ました!コロンとしたシルエットがかわいい。
これは放下鉾やったかな。
この屋根の上に乗ってる人、ずっとこのスタイルで群衆を見渡してるんですよね。
(四条から御池までずっと同じスタイル)
屋根の上の人はかなり高いところにいるのですが、大丈夫なのでしょうか。
巡行はまた御池から新町を下がって、もとの位置に戻り解体されます。
でも、新町御池くらいになるともうみんな疲れちゃってかなりグダグダな感じになってます…。お手伝いの人が氷を配って歩いたりしてます。
巡行で歩く側の人が裃姿にカメラを下げていたり、途中でいきなりうちわを観衆に配り出したり、意外とゆるゆる。
歩いていた知人に聞いた事があるのですが、雪駄や藁草履で何キロも歩くため、足がバラバラになりそうなくらいしんどくなるそうです。次の日は膝がガクガクして生まれたての子鹿のようになるそうな。。
巡行を見るときのチェックポイントは、見てる人が田の字に閉じ込められるということでしょうか。道が封鎖されるので渡りたくても渡れません。
四条通りも封鎖になるし、河原町も通れません。御池通も北上できなくなります。
なのでふだんはありえない回り道をする必要が出てきます。
そういえば知人のおばあちゃんの家が、祇園祭で使う法被だとか浴衣だとかを染めてる染め屋さんで、家に行かせてもらったらものすごく小さな家族経営の小さな工場で。
ああ、こういうところであの法被やら浴衣やらがこぢんまり作られてるんだなと思ったことがあります。
今週末にまた後祭りの巡行があります。
先祭の巡行でした。
おわり。