先日、呼吸器専門医のところへ行ってきました。
肺機能検査、アレルギーの血液検査なんかもしまして、薬が喘息用に一気にガラッと変りました。そしたらかなり症状が改善したんですよね。
まだ血液検査の結果が出ていませんが、おそらく喘息でいいのかなと個人的には思っています。
先週の土曜日に花火大会に出かけた夫が風邪をひき、部屋には絶え間なく咳の音が響いております。食後にザラザラと大量の薬を飲む2人…老人家庭のようだ。
先日こんな記事があった。
実は私は赤木さんのことは結構好きで、この人の言うことはなるほどもっともだなと思うことも多い。
この記事についたコメントでそーだそーだと思ったのがこれ。
「ロスジェネにつながりはいらない」赤木智弘さんが語る唯一の救済策 - withnews(ウィズニュース)
氷河期の頃は、就職出来たとしても労働基準法ガン無視が当たり前だったので、生き残る条件はタフさだった。転職市場も今より遥かに狭く、残って死ぬか無職かの2択を選ばされた人も多い。間違いなく政治の被害者。
2019/08/07 00:08
自分も氷河期世代だから、この意見については本当にこの通りだとしか言いようがない。氷河期のあの就職戦線を勝ち抜いて正社員として就職しても、そこからの激務に耐えられずに心身を壊してしまった人もいた。
一方、もともと心身ともに強靭で、全く病気も怪我もすることもなく心を病むこともなく現在に至るという人もそれなりにいる。こういう人たちはただひたすらに運がいいとも言えるが、本人たちはそれは自分の努力の賜物だと思っていたりもする。
ちょっと話がそれてしまうが、私の知人にこんな人がいた。
地方の進学校から現役で京大、そのまま京大理系院に進み、氷河期のなか東京の有名コンサルに就職。
とにかくやり手でバリバリですごかったらしい。皆で集まれば「Iさん、めっちゃ稼いではるらしいで」みたいな噂になったりしていた。背は小さいのだが妙に貫禄と威厳のある人だった。いよいよ独立して自分自身のコンサル会社を立ち上げるというとき、交通事故にあった。
それからしばらくしてIさんの噂を聞かなくなったなと思ったら、別の先輩が大騒ぎしていた。
たしかこのとき33歳くらいだったかと思う。
彼のFacebookを見に行くと「体がしんどくてどうしようもない。1人で生活できないからしばらく実家に帰ります」という投稿が目に入ってきて喉の奥が締め付けられるような感じになる。
この投稿から半年後くらいの時だったかと思う。Iさんが自室で1人で亡くなっているのをお母さんが発見した。
「俺らが生きづらい社会」は「あいつらが生きやすい社会」 - シロクマの屑籠
知能で分かれると思われている境界の多くは実は運で分かれてると思うんだよなぁ。環境ガチャでしくじればどれだけ知能が高くても地を這う確率が高いだろう。
2019/08/05 22:11
これはシロクマ先生のブログについたコメントなんだけれども、そうなんだなと頷くしかなかった。運は大きい。人1人の人生なんてあっけないものだとも感じる。
Iさんがあの時会社を辞めていなければ?
あの時、あの道を歩いていなければ?
どんな事を想定しても、もう、二度と彼のFacebookに新しい投稿がされることはない。
◆
氷河期については、氷河期世代同士は厳しさを目の当たりにしたから、まぁ非正規でも仕方ないよな…というような一種の諦め感を共有しているところがある。
だが、別の世代から氷河期を見ると、氷河期世代の個々人が「無能だから」正社員の椅子につけなかったのだと思っている人が結構いる。いや、そういう次元の話じゃないんだよと言ってもどうにも通じない。そこが難しい。
日本は他人に情け深い国民性だと思ってます?2007年の調査で多少古いですが、実は日本は「自力で生活できない人を政府が助けてあげる必要はない」と考える人が世界一多い国なんです。自由と自己責任の国アメリカより10%も高い。何も最近の傾向じゃなく日本人はそもそも個人主義の国だからです。 pic.twitter.com/BIqPnwVsXB
— 荒川和久@「ソロエコノミーの襲来」著者 (@wildriverpeace) November 6, 2017
この調査はたしかドイツの会社が行った国際調査で社会保障系の本にはよく登場するデータである。今回、この資料を手に入れようとしてみたが、どうも間違えて本を借りてしまったようなので、荒川さんのツイートを引用させていただく。
京アニ放火事件の時も聞かれたが「死ぬなら1人で死ね」という文言。
これは日本人の冷たさをよく表していると思う。
氷河期世代に対してもそうだ。出来る事ならなんの救済も求めずにひっそりと消えて亡くなって欲しいと思っている人はいるだろう。
だが、声を上げなければそれこそ氷河期世代は棄民され、黙殺されて終わりなんだろうなーとも思う。赤木さんにはこれからも頑張っていただきたい。
おわり