このノートは私がまだ学生時代になかば趣味でこつこつと作っていたノートである。手のひらサイズで、全部びっしりと書き込んだものが3冊ある。
私は医療系学生だったから、中身は基礎医学なのだけれど、このノートを作ると覚えることができて、なんとかなったので重宝した。
これを同級生とか友達に見せると「これすごいな!」「まじめ!」とか言われたりしたが、自分の性質が客観的にまだよくわかっていなかったから、私は自分のことをまじめだとはほとんど思っていなかった。
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私の母は発達障害者ではなく、またこだわりが強い人でもなく、家事も料理もかなり適当な人である。だから、私は子供の頃に着させられる服が、生乾きでクサイことに大変なストレスを感じていた。後から思えばこれは自分が持つ「感覚過敏」の特性であって、当時の私は、なぜ生乾きの匂いを気にしない人がいるのかがまったく理解できなかった。そのくらい、生乾きの匂いは不快だったのを今でもありありと覚えている。
…というわけで、今日は、洗濯へのこだわりを書いてみます。「主語が大きい」とか言われそうですが、もちろんすべてのアスペルガーさんがこのようなこだわりを洗濯に持っているわけではありません。
あと、我が家の洗濯機は別に特別なものではなく、2011年に夫が購入したものを使い続けています。
■下準備
洗濯物をわける。
・濃い色のもの。染料の性質的に赤は濃い色に分類
・綿類、タオルなどと、淡い色のもの
・シフォンなどの特別な布
・下着と靴下
・夫のワイシャツなどの完全に白い布
必要なものはネットに入れておきます。
■洗濯編
うちはこの洗剤をずっと使っています。
買っているのはデカイやつを買ってます。
なんでこのせっけんを使うようになったかというと、アタックとかの白いさらさらしたタイプの粉せっけんは一緒に漂白剤が配合されていることが多く、白いものは良いんですが、使い続けるうちに色物がどんどん漂白されてしまうらしいんですね。
あと、匂いがきつくて使えなくなって、あれこれ試した結果この洗剤に落ち着いて、もう10年くらいこのせっけんを愛用しています。
あと、いわゆる普通の粉せっけんって、すごい布がごわごわになるんですよね…(だからセットで柔軟剤買ってくれという戦法なんだと思うんですけど)
自分は嗅覚過敏がひどいので、最近の強い香りのついた柔軟剤はどうにもだめです。くしゃみが出たり、のどが腫れたり等のアレルギー症状が出ます。ものすごく苦手です。
■洗濯編 2
上の項でわけた洗濯物はそれぞれに洗濯の方法が違うんですが、それを説明すると膨大になるので、ここではタオル類の洗濯だけを記載します。
・酸素系漂白剤を大さじ1杯ほど入れて、洗濯機をまわす(このとき使うのはお湯)
・10分ほど放置したのち、いったん水だけを落とす
・再び洗濯、水を適量入れ洗濯せっけんを投入する
・自分は柔軟剤は使わないので、かわりにクエン酸を投入する(小指の先くらい)これは洗濯が終わってすすぎのときに入れる(ので、15分のタイマーをセットしておく)
・クエン酸を入れすぎるとべたべたになるので、1週間に1度くらいで十分である
・かならず色の濃いものから洗濯する、次に淡い色のものを洗濯。
・脱水は少し多めにかける
・ワイシャツなどはあえて脱水少なめで取り出す
・部分汚れに一番良いのはやはり手洗い。手洗いを面倒くさがらない。ウタマロせっけんあたりでかなり落ちます(手洗いのあと、洗濯機で洗う)
酸素系漂白剤はCOOPのこれを使っています。
これ以外に、「マグちゃん」という製品も使っています。マグネシウムの働きで殺菌ができるそうです。
https://www.hosho.ne.jp/business/productsmag/
…なんか書いてるだけで疲れてきました。
でも、これを実際に毎日やっています。
しかし、この方法だとほとんど洋服が色あせる事もなく、洗濯ものがすごく柔らかくて着心地が良いのです。だから同じ服を10年くらい着ていたりします。
■干す編
洗濯物を干すときのチェック項目は下記になります。
・ぬれた洗濯物を触る前にかならず手を洗う(手から雑菌がうつるので)
・タオルはなるべく空気を含ませてバタバタさせてから干す(タオルの向きを変えてバタバタする、回数までマイルールがある)
我が家は部屋干ししているので、どこにどうかけたら一番効率がいいとかここはタオルだとか、洗濯ポールにハンガーをかけるときは等間隔でないと嫌だとか、すっごい細かな決まりがありますが割愛。あと、ワイシャツを干すハンガーだけ違うとかいろいろあるんですけど、このあたりも割愛します。
我が家は今の家に引越してきてからずっと部屋干しなのですが、洗濯物がにおったりとかはほぼありません。(洗濯物がにおったときは逆性せっけんで消毒しています。)
■たたむ編
・小さなはさみを用意して、糸がピョコンと出たところを見つけたらすぐに切る
・タオルはバタバタさせてからたたむ(柔らかくなる)
実は、服から糸くずがぴろんと出ていると、本人はあんまり気づかないんだけれど、見るとすごくみっともないんですよね。なので、いつのまにかすごく目を光らせるようになってしまって、タオルからちょっと出た糸とかも、洗濯物をたたむときにすべて切るようにしています。
あと、我が家は私が感覚過敏のために、同じ服を長時間着られないので、洗濯物は二人暮らしのわりにけっこうな量になります。ほとんどが私の服です…
なんか、いつも無意識にやっていることを文章にしてみたらすごく疲れてしまいました。
洗濯のあいまに料理を作ったりしながら家事をやっていってるわけなんですけど、うーん、そりゃたしかにこんだけ神経使っていたら疲れるわな。
いわゆる、神経質系アスペさんの生活でした。
おわり