(グレタさんのFacebookページのスクショ)
スウェーデンの環境活動家の16歳の少女、グレタ・トゥンベリさんが話題だ。
後ろに大きな組織がいるとか、本人の主張に科学的根拠がないとか、デスメタルにされるとか、もう侃々諤々である。
それはさておき、この人はもともと発達障害界隈ではそこそこ有名人で、それはやはり本人がASDなどを公言していることで、 それに希望を見いだした人がグレタさんを(その主張とは関係なく)支持したりしていた。というのは、発達障害を持った人物が、それも16歳の少女がここまで多数の人々の賛同を勝ち得るというのはなかなかない出来事だからである。
このブログにもたびたび書いているが、発達障害を持っていると、普通の人ができることができなかったり、何度もつまづいたりそのことで叱責を受ける事が多い。人生の中でつまづくことが多いから、発達障害の人は自己肯定感がきわめて低かったり、自分は駄目だと思っている人がすごく多いのである。
一番上にある画像は、グレタさんのFacebookのオフィシャルページである。
私がグレタさんを知ったころ、彼女のページには100万のいいね!がついていた。
今、このスクショを撮るために見に行ったところ、235万いいね!になっていた。
FaceBookの「いいね!」というのは日本語だと「いいね!」だが、英語だと「Like!」である。世界中の235万人もの人々が彼女を「好き!」と言っているのだ。日本だとグレタさんを冷笑する傾向がみられるが、グレタさんが、今現在の社会において、世界規模の著名人であるのは間違いない。
ところで、私は少し前に、グレタさんについて同じくASDを持つ知人とやりとりをしたことがある。
グレタさんは発達障害のほかに、二次障害として社会不安障害などを持っている事を告白している。だが、彼女の精力的な活動はあまりそれを感じさせない。だから知人は、グレタさんがこれらの二次障害を克服したうえで活動しているのだと決めつけていた。
「どうやって克服したのだろう?その方法を教えてほしい」と言っていた。
私自身はあまりそうは思っていなくて、グレタさんはまだ、おそらくは二次障害にもASDそのものにも困っているところはあるだろうと推測している。だが、直接グレタさんのことを知っているわけではないので、この話は不毛だなと思い、さっさとやめてしまった。
私はこのブログの読者が600人強いるが、それだけでもけっこうな心の支えになっている。数百万人の人々が自分に賛同をくれたら一体どれだけの高揚感であろうかと私は思うときがある。とりあえずグレタさんがそれなりにタフな心臓の持ち主であることは間違いないだろう。
グレタさんの活動がこの先、どのような展開を迎えるのかはちょっと今のところわからないが、日本ではおよそ考えられないくらいヨーロッパでは環境活動のうねりが高まっていて、日本とかなり感覚が違う。そら別の国だから違って当たり前なのだが。
日本で、女子高生がいきなり学校の前で座り込みをはじめても、おそらくは誰も賛同しないであろうことを考えると、大きな違いを感じる。
おわり