けっこう毛だらけ猫愛だらけ

いつもニャーニャー鳴いています。

稼げない人

先日、匿名ダイアリーでこんな記事があった。

anond.hatelabo.jp

当初、なんでこんなにこの人は年収が低いんだろう?と思っていたが、よくよく読んだら発達障害だった。

だけど発達障害者で安定して働けるというのはかなり軽度の部類だから、この人はけっこう恵まれていると私は思う。

 

障害者の年収は98%が200万以下で、61%は100万以下しかないという統計を読んだ。

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welserch.com

 

だがこれはけっこうざっくりした区分で、発達障害者は精神障害者に区分されてしまうので、純粋に発達障害者の平均年収がどのくらいなのかなというのをちょっと考えてしまう。私のように発達障害+別の障害などで働けないという人もそれなりにいるだろうと思う。

 

www.yutorism.jp

 

らくからちゃさんのブログを読んで「へええ〜」と思ったのでちょっと書く。

このブログについたコメントに「貯金がまったくない人は派手な生活をしているのか」というコメントがあり、私自身は貯金が限りなくゼロに近い人間なので、コメントを書いたのだが、まだ結婚しておらず仕事をしていたころ、とにかく私はうまくお金を稼ぐことができず、仕事をすればするほど疲弊してお金もなくなるという、もう、どうしようもない状態にあった。

当然だが生活を切り詰めてもどんどんお金が減って行った。

さきほどの、障害者の平均年収というのがちょうどぴったりと私にもあてはまっていて、仕事をしていたころの年収はだいたい100〜200万くらいだったと思う。

だが、この年収だとどれだけ切り詰めてもたかが知れていて、大きな病気をしたりするとかき消すように貯金は消えてしまう。

私の場合も癌の一歩手前みたいな病気になって入院して手術をして、あっさりとお金が消えていった。

 

私の場合、発達障害の確定診断を受けるより前に免疫系の難病にかかり、このために体がもたなくなってしまった。とにかくひどく疲れて体がもたない。結果として人の1/3とか1/4くらいの労働時間しか働けない。その後、この極端な疲労も発達障害による部分もあるのだというのがわかってきたが、治しようもないのでどうにもならない。

自分が生きていくだけの食い扶持を稼げないというのはそれだけ自分は無能だという証明なわけで、とてもとてもみじめな気持ちになる。

だから私は安楽死を可能にしてほしいと今も思っている。

 

以前、このブログのコメントで、「これだけ文章が書けるのだから、ブログで稼ぐことはできないんですか」というのをいただいたことがあるが、実はこのブログはPVが何万もある。自分でもびっくりするのだけれど、なんでかPVはそこそこある。

だが、私はアフィリエイトがさっぱり理解できず、これまで1年強ブログをつけてきたが、1円たりとも稼げたことがない。何度か挑戦したが途中で混乱してきてしまい、どうにもならないのだ。

 

稼げない人というのはやっぱりいるのだなぁというのが、私自身、自分を振り返ってみての感想である。

 

これは余談なのだが、カナダでは幼児が発達障害と認定されると国から補助金が出る。しかもこれが日本円にして約400万という、かなりの高額の補助金である。

この補助金はシステムがうまくできていて、発達障害の療育センターへきちんと通うと支給される。通うのをサボるとただちにストップする。

この補助金がどうしてここまで手厚く高額なのかというと、発達障害の人が二次障害で人格障害などをおこし、重大犯罪を起こすことを未然に防ぐためという、そういう目的があるそうなのだ。私はこれを知ったときに、ものすごくつらくなった。

発達障害者は犯罪予備軍だと言われているも同然だ。

 

これはたまたま、私が自罰型の自責型人間だったからそう思うのかもしれない。

 

私はかつて、仕事を持って働いているのに自分が生きて行くだけのお金を稼げなかった。かといって年金や補助金が出るほど障害がひどくない。

だから、そういう人に安楽死という救済措置があって欲しいと強く思った。

誰かのものを奪おうとか、万引きしようとか、そういう発想はたまたまだが自分にはなかった。とにかくどうやって死のうかと、そればかり考えていた。

 

発達障害者をめぐる環境はいま、大きく変わりつつある。

自治体によっては発達障害にも年金が支給されるのを認められるところも出てきた。

 

 

さきほども書いたが、私はこのブログで1円も稼げていない。

誰かがかわりに手続きをしてくれたり、ものすごく飲み込みが悪くパニックになるような私に根気強く教えてくれるとか、何か特別なことがないかぎり、この先もこのブログは1円も富を生み出すことはないと思う。

ただ、私が苦しさのあまり吐き出した文字に「同じことを考えていた」と言ってくれる人がいることは、とても強い救いになった。

 

読んでくださる人には感謝しかない。ありがとうございます。

 

 

おわり