けっこう毛だらけ猫愛だらけ

いつもニャーニャー鳴いています。

ZIPPOの物語

このブログのタイトルにもなっているとおり、私は猫がすごく好きで、愛している。

猫に個性があり、個々に性格がすごく違うことをよく知っている。

そして、何よりも猫の愛情深さをよく知っている。

  

今日、このエントリで取り上げるのは、北海道で今まさに起きている事件で、猫の名前をzippo(ジッポ)という。飼い主さんである@zippohide さんのご承諾をえて、今日のエントリを書かせていただいている。

 

なぜ私がこのブログでzippo君をとりあげることになったかというと、飼い主さんのツイートもさることながら、zippoの写真に胸をうたれたからである。

猫がこういう表情をしているとき、どれほど飼い主を信頼していて大好きか。写真を撮った飼い主とのあいだに、どれほど強い絆があるか。

zippoは見てのとおり、大変、愛らしい猫だ。どれほど大切にされ、かわいがられていたかは、この姿が雄弁に物語っている。

 

 

  

発端は、譲渡サイトである「メルカリ・アッテ」で、北海道、札幌のとあるご夫婦が猫を一人の男に譲渡したところから始まる。

 

ご夫婦はわけあって飼い猫を手放さなければいけなくなってしまったため、新しい飼い主を募集した。そこに応募してきたのがYと名乗る男だった。

しかし、zippoを引き渡した後、Yと連絡がつかなくなってしまう。

 

飼い主さんは執念でYの居場所を探す。するとYは病院に入院していた。

病室でYと飼い主さんが面会。するとYはここでとんでもないことを言いだします。

 

(メルカリ・アッテで)猫を6~7匹もらった

そのうち2~3匹は殴って殺した

ZIPPOは店の裏に捨てた

 

 

ここから、警察と連携をとりつつ、@zippohideさんは動き出します。

『殺して捨てた』という、本人の証言があっても、猫の場合、人間と違って遺体の現物がないと逮捕ができないそうだ。ここも法の壁である。@zippohideさんの悔しさたるやどれほどのものか。

さらにtwitterでは、@zippohideさん以外にもYに騙されて猫を渡してしまった人が現れます。Yは里親詐欺の常習犯だったわけである。

 

 

 

たしか、このあたりから、私も@zippohideさんのツイートを見守るようになっていったと思う。zippoへの強い想いに胸をゆさぶられ、悲痛なツイートに何度も涙を流した。

「メルカリ・アッテ」にも、里親詐欺が複数件起きたことに対して抗議のメールを送ったりした。

 

 

 飼い主さんはこの頃にはtwitterでフォロワー数も増え、この事件に衝撃を受けた人たちが、@zippohideさんをサポートするようになっていきます。

@zippohideさんのtwitterのフォロワーは、開始当初たった5人だったそうですが、今では800人を超えています。たくさんの人々が、zippoの行方を見守るようになったのです。

猫は本当に不思議な生き物です。こんなにも多くの人の心を、zippoはつかんでしまった。zippoはすごい。すごい猫です。

 

 

2月になって、zippo君を探すためのビラができあがりました。

 

 

2月下旬、zippo君が遺棄されたとおぼしき場所の近くで目撃情報が入ります。

なんとこの情報を受けて、関係のない人まで現場に向かって、zippoを探しに行っているのです。

 

 

2月25日現在、zippoはまだ見つかっていません。

ですが、とても多くの人々がzippoを見守っていて、どうか飼い主さんのもとに無事に戻れるようにと祈っています。

 

 

最後に、これまでの顛末を、飼い主である@zippohideさんがご自身のブログにまとめてらっしゃいます。これを貼っておきたいと思います。 

http://zippohide.blog.fc2.com/blog-entry-1.html

 

どうか、一人でも多くの人にzippoのこと、そしてあまりにも酷い里親詐欺のことを知ってほしいと思い、ブログを書きました。

ツイートの引用をご承諾くださった@zippohideさん、いつも見守っています。

そして奥様がどうか元気を取り戻すことができますように祈っています。

 

 

 

おわり