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夜回り先生の件で思ったこと

togetter.com

 今日のブログはかなり憶測でものを書かせていただくがご了承願いたい。

夏休みのおわりが近づいてきて、あちこちで子供、とくに中高生の自殺を危惧する声が出ていて、それもまた風物詩な感じもする。

 

関連ニュース

www3.nhk.or.jp

「学校には行かなくてもいい あなたの命がいちばん大事」 | NHKニュース

これ「学校に行かなくてもいいけど、その後のことは自分で考えて何とかしろ」なんだよな。しかも学校行ってる人は受けられるサービスを受けられない。その欠損を埋める方法がない。

2019/08/22 12:19

b.hatena.ne.jp

2017年度から10〜14歳の死因はがんを抜いて自殺が一位になったそうだが、かといって総数がすごく多いというわけではない。自殺だけで言うならやっぱり圧倒的に中高年の数のほうが多い。だが、子供が命を断ってしまうのはさすがにふびんだ、みたいな感じの雰囲気があるのかなと思う。

mainichi.jp

 

 私自身、不登校かつ引きこもりの経験があって、中学校の2年の夏休み明けから、パタリと学校へ行けなくなった。家では統合失調症になった兄が夜中まで暴れまくっているし、兄に殴られすぎた母は別居して家にはいないし、父はフルタイムで働いているし、家の事をこなす人が私しかいなかった。

兄はトウシツを発病する前に、自己愛性人格障害境界性人格障害という診断を受けたらしいんだけれど、かなりおかしな性格をしていて、私が料理で揚げ物をしていたりすると、後ろから油の入った鍋にいきなり水を注いで来るような嫌がらせをしてくる人だった。(一度ならず台所でぼやを起こしている)難癖をつけられていきなり殴られたり後ろから蹴りあげられたりもした。

そうこうするうちに今度は妹が不登校になってしまった。このとき、妹にも幻聴や幻覚の症状が出ていた。妹と兄とでよく殴り合いのケンカをしていた。

当然ながら私も鬱や不眠を発症した。どうにもつらくてやりきれないから、中学生なのに酒を飲んでリストカットを繰り返すということを頻繁にしていた。

 

このころ、私は児童虐待に関する本を読んでいて、まだ時代が古かったためかその本の著者がなんと自宅の電話番号を本に載せていた。

ある時、精神的に追いつめられた私は、すがる思いでその著者に電話をかけた。

その著者のおじさんはかなりびっくりして、とりあえず私の著作でこれこれこういうものがあるから、それを読んで下さいというような返事だった。

私は失望した。大人になった今では自分の行動が非常識だというのはよくわかるが、そのときはとにかく誰かに救われたかった。

 

夜回り先生に救いを求めて「死にたい」と泣き言をもらす子供たちが、すべて、私のように発達障害だとは思わないのだけれど、昨今すごく病んでいる子供たちが増えているなと思う。ファッションメンヘラという言葉があったり、どうしてそんなにまで精神的に病んでしまっているのかと思ったりする。もともといたのが可視化されただけなのだろうか?かつては発信する手段がなかっただけなのだろうか?

 

強烈な希死念虜にとりつかれている中高生に対して本を読んでくれといってもやっぱり無理だし、夜回り先生だけに負担が集中するのもやっぱりへんだと思う。

こういう時、いちばん良いのはやはり寝てしまうことだ。

安心して寝られる場所で、トコトン眠り続けることだ、それがいちばんの回復につながると思う。だが、死にたいくらい追いつめられている子供は安眠できる場所がなかったりする。難しいところである。

 

なお、不登校かつ引きこもりを経て社会復帰した私の人生は、その後、けちょんけちょんである。今は人不足の時代だからそんなことはないのだが、私のときは超氷河期と言われる時代だったから、高認(旧大検)組は、それだけで落とされた。高校すらまともに卒業できないやつに仕事がつとまるかという目で見られたのである。だからこれを理由にして一般企業へは就職できなかった人を何人も知っている。私の世代は氷河期がすさまじかったからちょっと特殊ではあるが。

 

すごく個人的には、中学生くらいで病んでしまう子とか、あきらかに精神面が弱い子は、その後もかなり警戒したほうがいいのではないかと思う。

生まれて来る個体は精神的に強い人ばかりではなく、精神的にすごく弱い個体も存在する。だが、社会は精神的に弱い人向けには作られていない。ブラック企業に代表されるように、とにかく強靭な精神力と体力を要求するところも多くある。だから精神面がすごく弱い個体は、社会からはじき出されることもやはりありうるだろう。

 

関連ニュースもうひとつ貼っておく

https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/dr-rabbit-interview

 

 

 

以下余談

私だってできることなら強靭な肉体と精神力を持って生まれてきたかったなぁとよく思う。できることなら優秀な健常者に産まれたかった。

ついさきほども、発達障害のためにほとんど仕事ができずに焼身自殺した女性の話を聞いたところで、何も本人が希望して発達障害になったわけではないのになんという業なのかと暗澹たる気持ちになったところである。

私が安楽死を望んでいるのは、自殺があんまりにも残酷だという理由からである。その思いをあらたにした。

 

 

おわり