けっこう毛だらけ猫愛だらけ

いつもニャーニャー鳴いています。

ナイーブな自分がツライ話

さて、体調を崩していてすわコロナか?となっていた私ですが、熱も下がってきて手足のきつい痛みも取れてきて、腹痛もましになり小康状態となってきました。

咳は初めからほとんど出なかったので、一体この不調はなんなのかという感じです。

しかし起き上がっているととにかく苦しいし、胸痛がすごい。これはなんなのか。

今日診てくれる病院があったら行こうと思っていましたが、もう少し様子見した方が良いのだろうか。いまいち判断がつきません。さほど熱がないのに頭が朦朧として、普段からアホなのにさらにアホになってキツかったです。

 

以下、メンタル関連の記述があります。嫌な人はリターンしてください。

 

 

調子を崩した日、私は「メルトダウン」というのを起こしていました。

メルトダウンというのは、自閉症を持った人が起こしてしまう一種の錯乱、パニック発作で、これが起きると私の場合は衝動的に自傷行為に走るところがあります。

こちらに海外の自閉症団体の作った映像があるのですが、まさにこれこれ!というくらい、自閉症の感覚をよく表しています。

youtu.be

私は普段あまりメルトダウンは起こさない方なのですが、この時はとにかくやることが積み重なり、休むことができず家事をくるくるとし続け、気がついたら自分の頭をガンガン殴りつけている状態でした。私の脳は処理可能な情報の限界を超えていて、錯乱するほどに混乱に陥っていたということになります。

私は錯乱した時に自分に攻撃性が向くタイプなのですが、私の妹のように物を破壊するメルトダウンを起こす人もいます(※妹も自閉症です)

writertakuma.hatenablog.com

こちらのブログにもメルトダウンのことが触れられていますが、いやもう、ほんとこんな感じ。自分の場合は、ストレスあるな、苦しいなと思ってもそれをこらえて活動し続けると、ハイ強制終了みたいな感じでメルトダウンが起きます。しかも通常では考えられないくらいに「当たり前のこと」で起きたりするのが非常にツライです。

今回の私のメルトダウンは、「家事をやりすぎた」のが原因です。鼻で笑う人がいるかもしれませんが、実際にそうなります。

長いこと自分が発達障害であることを知らなかったのと頻度が低いので、一体これが何なのかが自分でもよくわからないまま生きてきました。

 

anond.hatelabo.jp

この増田を読んで、私はかなりびっくりしたんですよね。え、まじで!!普通の人ってこんな感じなの??!

私は、自分が発達障害であると気づくのがかなり遅かったものですから、それまでに何度も旅を経験しています。というか、世間一般的に「旅はいいもんだ」「旅は楽しい」みたいなのありますよね。それを信じて積極的に旅に行こうとしていました。旅の良さを知りたかった。

知らない景色、音、同行者との会話、電車の席の消毒の匂い、知らない土地の匂い、横を通り抜ける人々、横をすり抜けていく人の顔とか表情とか匂いとかがいちいち飛び込んでくる。いらない情報なのに頭にこびりつく。知らない土地の言葉、駅の大きなアナウンス、立ち並ぶビル群、宿の知らない部屋、匂い、全てが過剰な刺激となって私に襲いかかります。待っているのは錯乱

旅に行くたびに錯乱を起こしておかしくなって同行者とかが唖然としている。これはどうもおかしいぞ。毎回すごい苦しんでる。旅って本当に楽しいの??

 

 

最近はもう、自分が自閉スペクトラムなのを認知できているので、自分はちょっと人と違うんだというのがわかってきているのですが、それを容認できるまでは懸命に「普通の人」として振る舞おうとして、負荷がかかってすごく大変でした。

Facebookとかで旅を楽しんでいる投稿とかがあったら、脳と体力にキャパシティのある人なんだなぁと思ったりしています。自分はどうやら「普通」には生まれなかった。普通の人ができることができないらしい。そうした惨めさを抱えながら生きています。

好きで自閉症に生まれたわけじゃないし、好きでメルトダウンを起こしているわけではないのですが、メルトダウンを起こすとやはり周りがびっくりします。今回も大きな音で夫がびっくりして、寝ていたのにとび起きてすごい心配そうにしていました。

 

何年か前にメルトダウンを起こした時は衝動的に首を吊ったりしていて、私の場合、錯乱するとひたすら自分を破壊しようという方向にすごいチカラが働くので、とにかくそのような錯乱時に衝動的に死なないようにしようというのは必死で思っています。今回も、メルトダウンを起こす直前は「私は頭を殴らなくてはならない!」みたいな、何かに命令されてるような感覚でした。

前回のメルトダウンは、夫の友人たちと会食した時に起きてるのがそれかな。ブログが残っているかも。

 

 

どこで読んだか忘れましたが、発達障害の人のことを「ナイーブで面倒な人たち」と呼んでいるのを見かけたことがあります。あー、もうまさにその通りです。

私はHSPもあり強い身体感覚過敏も持っていて、ナイーブの極み、みたいなところがあります。ただし自分の方が異端であるという認識も強いので、周囲が私に合わせろとかいうのはありません。必死で「普通の人」の仮面をつけて生きている感じです。

 

それにしても、長期引きこもりのうちの3割くらいが発達障害だと言われていますが、こういうのが重なると、そりゃ引きこもりにもなるよねえ。。一般社会はナイーブな人に合わせては作られていないですから。

こうしたナイーブさはやはり生きづらいところに直結してるんじゃないかなとちょっと思ったりします。発達障害は個体差が大きいので全ての人がナイーブというわけではありません。

 

私の今回のメルトダウンも、「しなければならない家事をその日のうちにこなす能力がない」というのが根本的な原因で。子供がおらず専業主婦の状態なのになんでと思う人もいるかもしれません。世間で子供のいない専業主婦と言えば「ヒマでしょ?」と思われると思うんですが、自分の場合は物事をこなすのが全てにおいて遅いので、普通の人の3倍か4倍くらいの時間をかけないと家事が終わらないのです。私の処理能力はIQ60台で知的障害の範疇にあるのですが、ツライ。自分でもげんなりします。ちなみに日本人平均が100くらいなので、いかに能力が足りないかわかっていただけるかと。

 発達障害の人は家事をこなす能力がなくて行政のヘルパーさんを使う人もいますが、私の住む自治体にはその制度はないので今の所はなんとか自分でこなしています。

 ほんと、生きるの疲れます。

 

 

終わり