けっこう毛だらけ猫愛だらけ

いつもニャーニャー鳴いています。

ぼくのかんがえるさいきょうのおよめさん

anond.hatelabo.jp

 

これ、めっちゃ面白かったです。以前、増田に「結婚する人の気持ちがわからない」という人が現れたことがありましたが、バトルさせてみたくなるw

それにしても、この増田はどうして結婚したいんでしょうね。

 

精神的に安定した女性と結婚したいというのはわかります。よくわかる。

だけど、どんな女性でも理不尽なことが積み重なったりストレスがマックスになったらキレて泣いたりもするよ。当たり前です。だって、人間だもの(みつを)

 この人は、ストレスがマックスになって泣いたり生理前で情緒が乱れたのとかをあえてとらえて「お前はメンヘラだ!」と言ってそうな感じがする。

ようするに、自分がそういう、メンタルが乱れた人をいさめるというのがすごく嫌なんですね。そういう人の相手をしたくない。だから自分を巻き込まないでくれと思っている。(まぁメンヘラの相手ってすごく心理的なエネルギーを奪われますから、その気持ちは非常によくわかるんですが…)

 

 人生というのは順風満帆にはいかないもので「奥さんが産後鬱になった」とかはごくありふれた話だし、「生まれたばかりの子どもが、ある朝突然亡くなっていた」(※実際に私の友人に起きた話。乳幼児突然死症候群と言います)とか、奥さんが一気に精神面を病んでしまうであろう場面というのは出てくる事がある。

だから最初の時点で「メンタルがタフそうな女を選んだぜ、俺やった」と思っていても、何があるかっていうのは全然誰にもわからない。

この人は書いてる感じからすると、面倒なことは全部お前の中で解決しとけよという感じがすごく強くて、やっぱりそこがサイコパス臭なのかなぁ。俺には関係ないムードがすごい。

女性からしたら、この人、もしかしたら私がすごく苦しいときにも助けてくれないのでは…?という疑念を持ってしまったら、もうその相手とは子どもを作ろうとは思えなくなりますよね。心理的に頼れない相手を信頼はできない。夫婦って助け合えてナンボだと思うのに。

 

男が結婚相手に求めるもの

嫁の精神安定は夫の家事育児の積極的な参加にかかっている。特に育児。

2016/12/03 18:20

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この増田は、何も育児を1人でやれとは言っていないし、そうも思ってないと思う。ただ、奥さんが育児でメンタルがぐちゃぐちゃになることは許さない感じがする。

婚活が難しいのは、増田が「俺はそんな冷たい人間じゃない」と思っていても「この人冷たいかも」と思わせてしまったら、そこで終わりなんですよ。

 

 

メンヘラについて思うこと 

 女性ってほんと、はたから見てるぶんには全然わからないんですよね。

 すごく笑顔がかわいくて、いつもぽわわんとしている癒し系の友人から「とにかくイライラして夫を殴ってしまう…」という衝撃の告白をされたことがあります。容姿からはとても想像がつかないので、かなりびっくりした。女性側からのDV案件、まさかこの人が?本当に!?という感じでした。

 

何が言いたいかと言うと、女性のメンタル面は外見からはあまりうかがい知る事ができない。女性も男性も、限られた親密なパートナーにしか見せない顔があります。

 

ここまで書いてきて、某M子妃のことを思い出したんですが、あれだけすごい経歴のエリート女性が一気にメンタルの調子崩してしまったというのは、すごく印象的な出来事でした。まわりも、見た感じのイメージで「この人は心身ともに強そうだ〜」と思っていた所が絶対にあると思うんですよね…

 

この増田が本気で結婚したいのであれば、もう少し女性の生理やホルモンについて知識を得たほうがいいと思いますね。女性のじつに7割にPMS月経前症候群)の症状があるので。 体にホルモンの影響がない人のほうが少数ですから。しかも出産後に突如としてPMSになる人もいるし、その逆で出産してけろりとなくなる人もいる。

 

 

それにしても、ただたんたんと

・金銭面での価値観が合う人

精神疾患を持っていない人

・生活費を月15万でやりくりしてくれる人

・きちんと仕事を持って働いている人

・結婚後も仕事を続けてくれる人

…とか書けばいいのに。

女性と結婚したいのに女性を攻撃してくるのは一体どういうわけなんだ…。

「鬱になった人を全力で部署から追い出す」とかびっくり。人間性がちょっと…。

 

稼いでいる女性はわざわざ自分を殺して結婚しなくてもいいしね。なのでなかなかマッチングしないんだろうなぁ。

 

 

 

おわり

 

 

 

 

 

分断について考えてみた

fujipon先生のこのブログ

fujipon.hatenablog.com

とても丁寧な筆致で、なるほどなぁと強く思わせられる。

 

私がつい考えてしまったのは、フランス革命時の貴族のことである。あの時代も1〜2%の人々が富を独占していた。人間という種は放っておくと1〜2%の人に富が集中するように出来ている種族なのかもしれない。人間には能力の個体差があるから富が偏在するのは仕方がないことなのだが、この格差によって美味しい思いをする一部の人間がいるので、これからも意図的に人間社会では1〜2%の人によって格差が作り出されて行くのだろうと思う。

「分断」といえば、かつて被差別部落が人々の結束を高めるためにスケープゴートとして意図的に作り出され、その立場を利用されたことを思い出す。

 

 私は、個人的に、医師という職業が昨今の「分断」の象徴的存在だと感じている。

よく言われている「上級国民」というものの筆頭にあげられるのが医師だ。今回はこのことについて書いてみたいと思う。

 

 

少し前、フリーキャスターの長谷川豊氏のブログが大炎上したのは、皆さんも記憶に新しいところかと思う。

彼の主張の背景には「医信」という若手医師集団の考えがあった。長谷川氏のブログで出ていた「医師から聞いた」というのはおそらくこの若手医師たちだ。講演会で一緒に登壇したりしていた。

くだんの医師集団は、炎上が起きたらこれまでの記事を削除してあっと言う間に逃げてしまった。実に鮮やかな逃走だった…と思う。

ご存知のように、長谷川氏1人がバッシングを受け続け、彼はみるみるうちに仕事を失っていった。 

 

 「医信」にいる医師というのは、私とほぼ同世代の医師だ。だからなんとなくその感覚はわかる。

普通に付き合うのであれば、育ちがよく、礼儀正しく、勉強を怠らず、意識が高くとても立派な人たちだ。その美しい仮面の下に残酷な選民思想が隠れていようとも、まぁ心情的にはそうなるよなぁと思ってしまうくらいには、本人たちは努力家で勤勉だったりする。

私の知人の医師たちもそうなのだが、最近の若手の医師は、あまりにも純粋培養型のエリートが多くなりすぎた。医信の存在を知ったときに、私がまっさきに感じたのはこれだった。

いまの20代〜30代の医師というのは、多くが医師である親のもとに生まれ、子どものころから塾や家庭教師について勉強し、中高一貫の私立進学校から医学部に進むという人が非常に多い。何代も続けて医師の家というのも医学部では珍しくない。

昨今の医学部人気は異常なレベルで、とてつもない受験テクニックを要求される。子どものころから受験技術を磨き続け、家族も総力をあげて応援する。おのずと整った環境の、粒よりの子ばかりが医学部に入学することになる。

当然だが、この人たちは育つ過程の中で、自分と同じような家庭環境の整った育ちのよい子どもとしか触れ合ってきていない。私が危機感を覚えるのはそこだ。

彼ら彼女らは、整った環境が初期設定値になってしまうから、そうでない人々がなぜそうなったかを理解できなくなる。
長谷川氏のブログで語られた自己責任論、選民思想、死ねとまで思うほどの一部の患者に対する強い嫌悪感はここに由来する可能性がある。

 

われわれも、すでに「分断」されているのだ。 - いつか電池がきれるまで

格差社会で怖いのは、自分の階級以外の人間と接する機会がほぼなくなること。日本でも、都心私立中高一貫組やまして私立小学校になってくると、人生において接点を持つ機会がなくなる。尊重も何も知らない人になる。

2016/11/11 20:30

 

私は中学校は公立だった。公立なので実にいろいろな人がいた。

 

 中1のころ、顔見知りになった年上の女の子がいた。色の白い子で体躯は少しずんぐりとしていた。会えば二言三言、軽く言葉を交わしていた。

 

ある日突然、彼女のお父さんが強盗事件で逮捕された。お金に困っての短絡的で衝動的な犯行だった。名前も住所も新聞に掲載された。(住所と言っても工務店の一角を改築して建てたプレハブに彼女はお父さんと二人で暮らしていた)

彼女は事件後も何日か学校へ来ていた。気丈に振舞っていた。人前では絶対に泣かなかった。学校中が「あの子のお父さん捕まった」と噂していた。そのことも彼女は知っていた。父親そっくりの猫背でずんぐりした体で、まわりを威嚇するように睨みつけていた。

数日して学校へ来なくなった。

 

彼女はこれからどうなるんだろう。お母さんは、家出かなにかをしていないと聞いていた。よそに新しい家族を持っているかもしれない。住むところはお父さんが雇われていた工務店の一角だがこれはどうなるのだろう、彼女はこれから一体どうなるんだろう?

 

彼女と私の何が違うのだ。ただ、たまたまそういう父親のもとに生まれただけじゃないのか。まわりの人から無言で蔑まれているあの子の姿は、ほんの少し歯車が違ったら、自分だったかもしれないのだ。

 

環境の整った私立の進学校へ行った子どもが、こんな思いを胸に刻み込まれることはあるのだろうか?おそらくないと思う。

 

 

去年のまとめだが、なるへそと思ったものがあるので載せたい。

togetter.com

togetter.com

 

団塊世代くらいまでは、貧乏な家庭に生まれても、勉学によってその階層から脱出することが可能だった。大学の学費がものすごく安かったのもある。団塊世代くらいの人には「親は中卒だが子どもは大学へ行った」というような人がちらほらいるし、優秀な層がずるりと階層を移動したあとに残ったのがいまの社会だという説もある。

 

前出のように医師は整った環境で育った人が多い。悩ましいのは、本人がそれを自分の実力だと思ってしまうことだ。もちろん受験勉強を頑張ったのは本人の努力に違いないのだが。

知人の女医さんなんかは受験勉強もほとんどしていない。両親がともに医者で、推薦枠で私大医学部へ進んだ。私大医学部の学費が莫大なのは皆さんも知るとおりだ。今、その子の出た大学を調べてきたら6年間で約3000万だったウヒョ〜。

学校側も同じ成績なら親がより裕福なほうを入れる。学費が取れるかどうかは私学にとっては切実な問題だからだ。

 

われわれも、すでに「分断」されているのだ。 - いつか電池がきれるまで

これからの格差社会で、日本の医者は、憎悪の対象になっていくと思うよ。だって、貴族すぎるもの。

2016/11/12 08:50

b.hatena.ne.jp

 

これは医師側からしたらちょっと怖い発言だ。

医療現場はハードだ。建前上は病院はどんな患者さんでも受け入れなければいけない。

知人の医師の同僚で患者さんに殺されてしまった医師もいる。(数年前なのだが普通に報道されていたので衝撃だった)

 

以前、このブログのエントリで患者さんはイノセントではない」というエントリを書いた。医学の話は複雑だからそれを噛み砕いて患者さんに説明するのも仕事のうちなのだが、どれだけ頑張って説明しても理解できない人もいるし、言ったことを覚えていない患者さんもいる。バカの壁を感じる。

非常識な患者、倫理観がない患者、いっぱいいる。人に対して寛容でなければ医者はやっていけない。ストレスもすごい。医療人というのはやたらと寛容さや忍耐を求められる。これでさらにお金を持っているからというだけの理由で憎まれたらと思うと、これはなかなか理不尽である。 

個人的には、勤務医の年収はあのハードな仕事のわりにそれほど高くないと思っている。貴族にはとても思えないのだが、「お金がある」という点だけで憎まれてしまうくらい日本は全体的に貧しくなってしまったのかと思うと恐ろしい。貧困はもっとも最悪の社会悪だと言われるが、貧困問題をすぐに是正してくれと思う。

 

 ■

 

人と人を分断するのは主に経済格差だ。

 

持てる人は、持たない人の心理的な負担について、たいてい、とても鈍感だ。

純粋培養型のエリート医師もそうだ。彼ら彼女らは自分が恵まれていることにおそろしく鈍感だ。

 

人と人を分断するものは経済格差だけではない。想像力のなさだ。

そして、分断を埋めうるものは、想像力だと思う。

 

私は、非正規雇用を増やす政策や、アベノミクス政策は日本分断化計画だと思っている。これらの政策で、多くの人が分断されていった。格差のためにわかりあうことが出来なくなった。同胞なのに。とても残念だと思う。

 

われわれも、すでに「分断」されているのだ。 - いつか電池がきれるまで

理解し合えない人は存在する。尊重と言うと綺麗事に聞こえる様だが、相手の価値観や行動様式を知るか推察する機会を持ち、彼等と表面上だけでも上手く付き合う妥協点を探すのが尊重だと思う。

2016/11/12 06:52

b.hatena.ne.jp

 

 

 

おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカ

大統領選が終わりました。

町山さんのレポートがむちゃくちゃ面白かった。

町山さん童顔やから、おそらく相手の人はこの人を54歳のおじさんとは認識してなさそう。テンション高いのもあってパッと見20代後半〜30代にしか見えん。

www.youtube.com

町山さんは20年くらい前に深夜テレビで見かけて思ったんですけど、この人はほんと、仕草がすごくかわいらしいですよね。

それはさておき、この映像の中で出てくる、ノルウェー/イタリア系アメリカ人のジェシー・ジェームス氏(28)がすごい。理路整然と思うところを述べていてものすごく論が立つ。私はアメリカで言うところの右翼とかトランプの支持層の感覚がいまいちつかめなかったのですが、この映像を見てやっと彼らの考えがわかりました。

 

それにしても、アメリカという国がもう分断されてるなというのをすごく感じた。

見た目からして全然違う感じになってきた。

以前、森永卓郎が「これからの日本人は二極化していく。綺麗でお金持ちな日本人と、醜くて貧困な日本人に分かれて行く」と話していたことがあって、階層の固定化が続けばそうなるんだなとは思うんですが、アメリカの状態を見ると本当にしみじみと階層を感じる。もうね、見た目も言葉も服も振舞も文化も何もかも違う。同じ人間のはずなのに。

 

私が子どものころは、アメリカというのはすごく豊かで強い国だというイメージがあって、今のような貧困大国じゃなかったです。皆がそれなりに豊かで、広い家に住んでいて毛がふさふさの犬とか飼ってるイメージ。1980年代のアメリカはそういう部分があったんでしょうかね。

 

ジェシー・ジェームス氏の主張にはすごく納得させられたし、この人すごい!と思った。

高慢ちきなエスタブリッシュメントによる支配がもう嫌だというのが、アメリカにいる人の感覚なのかもしれない。

 

とりあえず備忘録としてこの映像置いておきたいと思います。

発達障害に対する勘違い

こんな増田があった。

anond.hatelabo.jp

 

彼らは誰がどう考えてもお前しか知らないだろそれ、という話を、こっちが知っている前提で話してくるのだ。

 

これは積極奇異型アスペルガーだと思う。こういう傾向を持っている中高年の人が意外といる。

相手がその話を嫌がっているとか、話題にのぼった人物を知らない等は一切意に介さない。ただ一方的に自分が話したいことだけをべらべらとしゃべりまくる。

自覚がない積極奇異型の人は意外とたくさんいる。本人は自分が相手とコミュニケーションが取れていると思い込んでいる。会話をしているから勘違いも無理もないのだが、それはキャッチボールになっていない。

人の話を聞かないので人に嫌われていたりするが、本人にはどうしてなのかもまったくわからなかったりする。

 

 

発達障害の子どもを持った母親にはときどき勘違いをしてしまう人が出てくる。

発達障害には特別な才能があるという勘違いである。

発達障害関連の本や記事などに「アインシュタイン発達障害だった」とか「モーツアルトエジソンもそうだった」とかいう記述がある場合がある。

読む人になんとか希望を持たせようとした著者の配慮かもしれないが、あたかも発達障害の子どもには秘められた才能があるかのように思ってしまうような書き方のものも、いくつもある。

これは大きな間違いだ。

才能がない発達障害のほうがはるかに大多数だ…というか、ほとんどの発達障害者に才能はない。

発達障害の人に大規模な疫学的調査を数十万人単位で行ってみればはっきりするだろうが、才能がない人のほうがほとんどだ。だからこそ社会適応できない発達障害当事者のために、公費を使って発達障害支援センターなどが自治体に設けられているわけだ。

かりに突出した才能があったとしても、それがマネタイズに結びつくかどうかはまた別の問題である。

 

 

発達障害という言葉がやっと出始めたのは私が10代のころだったが、うちの母親も盛大に勘違いをしていた。「うちの子は発達障害。良かったわ」と言っていた。

特別な才能があるのだと思い込んだのだ。

突出した才能がないとわかったら、今度は「発達障害なんかあるわけがない、うちの子は正常!くるりと手のひらを返してしまった。私が通ってる病院にわざわざ電話をして抗議までしてくるほどだ。(困る)

 

発達障害者は必ずしも弱者ではないし、その特性ゆえに身近な人を苦しめることもあるのだ

 

発達障害者が弱者であるかどうかは、これは難しいところだと思う。

社会に適応している発達障害の特性を持つ人は存在するが、困っている人もたくさんいるだろう。

自分の見聞きした範囲でしかないが、東大京大クラスの大学にいて、そこからドロップアウトしたり引きこもりになってしまう人は、多くが発達障害の特性を持っていた。

勉強はよくできても、人間関係でのトラブルや鬱が多発して、年齢が行くとともに社会適応できなくなってしまうのだ。就職活動でつまづく人も多い。

発達障害の悩ましいところは、原因がわかっていてもその対処方法がわからないことである。

身近な人を困らせていることも気づいている。

が、どのように方向転換してよいかがわからない。

発達障害の人に苦手なことをギリギリやらせると、もともとのストレス耐性が低いので、他人からは想像もつかないほどの苦痛を感じていたりする。結果としてストレスが極まって統合失調症を発症してしまったりする。

 

これは私の個人的な考えだが、社会適応できている場合は、障害に意識をフォーカスする必要はないだろう。いわゆる企業社会で生きて行けなくても別の方法でお金を稼ぐことができるのであれば、これも何も問題はない。

だが、発達障害ゆえの特性で働く場所が見つからなかったり、仕事を首になって困窮したり、人間関係でトラブルを引き起こすことが顕著であるならば、それは障害だと思うし、彼らは社会的な弱者だと言えるだろう。

 

 

おわり 

 

 

氷河期世代と結婚について雑文

headlines.yahoo.co.jp

こんなニュースがあったが「10年遅い」という意見がちらほらあった。そういえば10年前もちょうど安部政権である。

もうさすがに氷河期世代を「自己責任」と片付ける人はかなり少なくなったが、当時の自己責任論は本当にすごかった。バブル期入社組と氷河期世代との差がかなりあり、氷河期世代の社員だけがごっそりといない会社もけっこうある。

私のまわりもそうだが、氷河期世代は相当な能力のある人でも正社員になれなかった時代だ。早慶上智クラスで就活に失敗して非正規になった人がかなりいた。この政策は、そういった本当は実力があるが、たまたま非正規になってしまった能力のある人を救済しようという政策であって、おそらく何のスキルもない人材ははなからおよびではない。

氷河期世代を正社員化、採用の企業に助成へ (読売新聞) - Yahoo!ニュース

助成の悪用が後を絶たないのにまた作るのやめて欲しい、不要になったら「解雇にしたら助成金がおりないから自主退職してくれ」って言う会社が確実に出てくる。

2016/10/31 15:29

b.hatena.ne.jp

 

 

こんな記事もあった。

www.kandosaori.com

かんどーさんも氷河期世代だ。かんどーさんは叩き上げでここまで来た。彼女がこれまで女社長としてものすごく奮闘してきたことは、ブログを読めばよくわかる。

私も1人で個人事業主をやっていたからわかるが、結婚していない女を舐めてくる男性がいる。独身女性というだけで足元をみられる。恐怖だった。だからかんどーさんもこれまでに本当にいろいろな苦労をしてきたと思う。

「子どもを出産して育児しているあいだの生活費は生活保護ではどうか」という発言が出てくるが、生活保護は最後の砦だから貯蓄があると支給されないし、そもそもかんどーさんは車を持っているので、車を理由に受給は認められないだろう。そして三等親まで扶養照会が行く。生活保護はわずかな貯金さえ持てないから一度生活保護に行ってしまうと抜け出せなくなってしまう。次に事業を起こすための資金も貯められない(貯めた時点で保護が打ち切り)ということになる。この制度上の欠陥、どうにかならないものかと思う。

働いている女性のうちじつに7割近くが非正規だが、非正規にも産休育休はない。名目上はあるが非正規の女性が妊娠したら首になるのが当たり前だ。出産育児に何の保障もないという点では、女性経営者も非正規雇用もそこは同じだ。

こうして見ると、そら少子化にもなるよなぁと思う。

竹中平蔵は、日本人のすべてを非正規雇用にしたいようだが…

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小泉&竹中政権こそ、日本を弱体化した張本人だと私は思う。

 

氷河期世代少子化がごろりと進んだ世代だ。以前、医療費の制度を調べていて感じたが、氷河期世代団塊ジュニアだから、この世代でベビーブームが起きるであろうという予測を立てて制度設計がなされている。だからベビーブームが起きなかったことで、年金にしろ医療費にしろ、本来あったはずの制度が立ち行かなくなるのが決定的になった。

 

かんどーさんがブログで書いているように、自営業の女性にはたとえ妊娠しても何の後ろ盾もないし保障もない。子どもを産む程度のことで国に頼るような人は最初から子どもを持つなというのが、この国が出してきた判断なのだろう。

男性経営者が当たり前のように子どもを得て「これからは子どものためにも邁進します!」とやっているのと大きな差がある。ビジネスの第一線にいる女性の場合、子どもをいつ産むかはキャリア形成に大きな影響を及ぼす。男性がほとんど影響がないのと雲泥の差である。

かんどーさんが自営を選んだ経緯をどこかで読んだ記憶があるが、おそらくだが、その時点で「あれ、このまま自営で行ったら、私どこで子ども生むの!?」とハタと気づいていたら、もしかしたらかんどーさんは子どものために起業せずに雇われる道を選んでいたかもしれない。

私も発達障害があるが、かんどーさんにも同じ障害がある。発達障害の人は長期的な視野で計画をすることがすごく苦手だから、こういう部分が出てしまったのかもしれない。

 

以前、発達障害についてのブログを書いた。

 

nenesan0102.hatenablog.com

 

すると、こんなコメントをいただいた。申し訳ないけど笑ってしまった。

発達障害について思うこと - けっこう毛だらけ猫愛だらけ

「とてつもない要求の求人が出て、しかもそれが薄給・・・このひたすらに他者に対する高い要求は一体なんなのか」結婚相手に年収1000万円を要求する家事手伝女性と同じで、発達障害の話とはあまり関係ない

2016/10/15 13:26

b.hatena.ne.jp

結婚相手に年収1000万を要求する家事手伝い女性のことはブログで一切触れていないけれど…なぜ??とても不思議だったが、きっと何か思うところがあったのだと思うが発達障害とは本当に何も関係ない。おかしかった。

 

私の母親はちと毒親風味がかかった人だが、私がまだ大学生のころ「年収1000万以下の男とは絶対に結婚してはいけない。相手を連れてきても絶対に認めない」と強く言われていた。しかも弁護士や医者、メーカー勤務はダメだと言う。医者や弁護士は高給リーマンの代表格だが、その二つがダメだとなると一体どんな人なら良いのか。今でも謎だ。

後になってわかったのだが、母親はまだ若いときにほとんど経済DVとも言えるくらいの生活費で生活をやりくりしていた。生まれてきた子どもは全員が自閉症発達障害だったからそのストレスもとてつもなかった。だがお金がないから気晴らしをすることもできない。母は過労の末に入院していたんだが、この入院費用もやはり気にかかっていたと思う。

年収1000万というとだいたい月の手取りが50万くらいになるわけだが、そのくらいあればしなくて良い苦労をせずに済む。体がつらくて歩けないときにためらわずにタクシーに乗ることができる。そう考えての発言だった。

子どもがいて、それなりの暮らしをしようと思えば年収1000万を理想としてしまうのもわからなくもない。子どもが複数いて、それぞれに教育を受けさせていたら、月に50万はあっと言う間に消えて行く。そのくらい子どもにかかる費用は高くなった。

 

氷河期世代は男性側が結婚できるだけの経済力を持てなくなってしまったため、それに引きずられて女性も結婚できない人が出てきた。

以前、どこかで読んだのだが、人間の女がそこそこの均一な能力や容姿を持って生まれてくるのに対し、男のほうは個体差がとても大きいらしい。これは保育園や小学校のクラスなどを考えてみればかなり納得がいく。女で極端に平均から逸脱した個体というのはかなり少数なのだ。

だから少数の有能なオスを多数の平均的メスで奪い合うという構図になる。景気が悪くなるとこの傾向がより強くなる。安定した経済基盤を持っていて結婚できるだけの男の総数がグッと減るからだ。女性の実に7割が非正規雇用なわけだから、もし子どもが欲しいと思ったら、とにかく何がなんでも正規雇用のそれなりに稼いでいる男性をゲットするしかない。それ以外に子どもをまともに持てる方法が見つからない。

だから私のまわりにいる非正規女性はだいたい子どもはいない。

 

自分のまわりで子どもを持っている人は、中学生くらいの頃から自分はいつ頃に子どもを産んでどんなふうな暮らしをして…というビジョンをしっかり持っている人が多い。年収◯◯万以下の男とは絶対に付き合わないという、したたかで賢い女の人たちが結果として子どもを得ている。肌感覚としてはそう感じる。どう考えてもハメられたなというできちゃった結婚で旦那が高給取りという人がけっこういる。だが子どもが生まれたらやっぱりかわいいもので、だいたいデレデレしている。 

 

それにしても北欧のように出産育児で手厚い保護がある国とは本当に違う。。

氷河期世代の女性で、就活に失敗して不本意ながら非正規雇用に就かざるをえなかった人もいるし、できることなら子どもを持ちたい女性もたくさんいるだろう。もうそろそろタイムリミットが近づいてきている。

個人的には、男性が子どもが欲しいからと若い女性を希望するのと、女性が子どもが欲しいからと一定以上の年収の男性を希望するのとはほぼ同一のものだろうなと思っている。

 

 

 

おわり

親戚のばあちゃんに麻について聞いた話

fujipon.hatenablog.com

今回は大麻の是非うんぬんではなく、自分が大好きな昔の話について書いてみたい。

 

親戚のばあちゃんに、いま92歳くらいの歳のばあちゃんがいる。(祖母の従姉妹)

この家に遊びに行って、押し入れを一緒に見ていたところ、中から麻の織物のような布が出てきた。

「これは麻をうちで育ててそれを織ったものだ」と言う。

聞けば戦前の話で、戦前に作ったものがまだ押し入れの中の引き出しにポンと入ってることに驚いたが、ばあちゃんが言うには「昔はどこにも当たり前にあった。山にちょっと入ったら生えてるからそれを取ってきて敷物作ったりだのいろいろしたもんだ」とあっさり言うではないか。

 

へーと思って聞いていたら、やはり麻が禁止になってすぐの頃はすごくゴタゴタがあったらしい。親戚宅からすぐの小高い山でも麻をこっそり育てていたのが見つかって、大捕り物騒動になったそうだ。田舎だからかこういうことが起きる。

ばあちゃんは「戦前までは同じことをしても捕まらなかったのに。なぜいきなりと不思議だった。ものすごく混乱が起きた。私らは麻がなくなって非常に困った」と言っていた。

 

別の親戚のオバチャンは、子どものころ山へキノコを獲りに入ったところ、たまたまケシの花が群生しているところに出くわしたそうだ。これも戦後すぐくらいの話なので、およそ70年近く昔の話だ。

そのおばちゃんいわく、あまりにも幻想的でうっとりと見とれるほどだったという。いわゆる品種改良された麻薬が作れないタイプのポピーは、姿形は一緒だがどうにも何かが違うという。どう違うのかはうまく説明できないらしい。天然のケシはポピーよりももっと大ぶりで、ゆらゆらと揺れるたびに、何か幻惑的な気持ちになるんだそうだ。

 

 

 

短いけどおわり

無題

メンヘラ記事です。嫌な人は読まないでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前、こんな記事があった。シロクマ先生はすごくうまい表現をするなと思った。

p-shirokuma.hatenadiary.com

 

私は発達障害だが、うまく発達する事ができなかった個体だ。

発達障害がとてもつらい。

 

相手の話が理解できない、言葉が違って聞こえる、言葉の裏にある意図がわからないなど、対人コミュニケーションに難があり、それがゆえにトラブルを起きてしまうのを物心ついた時から幾度となく繰り返してきた。

相手の話が理解できなかったり、意図を汲み取れないことは、相手を不快にさせてしまう。だから私は子どもの頃から殴られたり蹴られたりして、けっこうひどい暴力を受けてきた。

なるべく人とコミュニケーションをとらないようにしてトラブルを回避するくらいのことしか、今の私にはできない。どんどん孤立していくが、トラブルのほうが怖い。

 

脳の容量が極度に少ないので、少しいろいろなことをするとその処理ができなくなって気が狂いそうになる。

 

発達障害者の人には感覚過敏があるが、聴覚がおかしくなるのはいつも。ストレスマックスになると今度は五感すべてがおかしくなってくる。

あんまりにもしんどいので、いつのまにか自傷をするようになった。だから私の腕はリストカットアームカットの傷跡で一杯だ。とても立派なメンヘラ。苦しいのでやっていた。自傷するとホッとするのだ。なぜこうなるのかわからない。

 

自分が抱えている多くの問題はほとんどが脳に起因している。

脳が弱い個体に生まれてしまったことを悲しく思う。

発達障害があると対人関係でそのつもりはないのにトラブルが起きてしまう。嫌われたりいじめられたりするのは日常茶飯事になるので、なるべく人と関わらないようにするという方向に気持ちが行く。少しずつ孤独になる。

 

いつの頃からか、発達障害があまりにもしんどいので、安楽死する権利が欲しいなぁと思うようになった。生きていくのがあまりにもつらいからだ。

まだ若いうちなら仕事にも就けるし、チャレンジもできる。失敗をしても「若いから」という理由でけっこう大目に見てもらえるが、歳がいってくるとそうもいかない。

仕事も続かないし、生きて行くことができないというのが目の前に立ちはだかってくる。だから発達障害の二次障害である鬱で自殺する人もいる。

だけど、本当なら自殺なんていう悲しい方法はとらずに、布団に包まれながら眠るように安らかに死にたい。

 

だいたい、自殺をしたらずっとその瞬間を苦しみ続けるとか地獄に行くとか言われているのは昔から納得がいかない。

知人で自殺した人がいるが、彼が苦しみぬいた結果その選択をしたであろう事は容易に想像がつく。苦しんだからこそ、天国で安らかに笑っていてほしいと思う。

 

なぜ日本では安楽死が認められないんだろうと思っていたが、障害者の親の団体が反対しているというのをどこかで読んだ。自分の子どもが殺されるのではという恐怖から強い反対をしているそうだ。

でもさ、これ親の団体だからこうなるんやろけど、親も仕事がなくて生きて行くのがしんどいとかだったらどうなんかなと思ってしまう。なんだか腹がたった。

 

 

私はできるなら安楽死したい。

生きていてもまわりに迷惑をかけてしまうばかりでつらい。

 

 

以前、どこかのブコメで「ときどき心中についての話を夫とする」というのを書いたらびっくりされたのかIDコールが来た。

自分は病気で働けないし治らない障害を複数かかえている。夫は働いているが、このままずっと働けない私を養う力はない。あんまりにも将来的に展望が見えないから心中を検討する事があるわけだが、その人からは「あなたのような人のために社会福祉があるのだ」ということを言われたが、これからの日本がそうまでして頑張って生きている価値があるようにも思えなかった。

社会保障のリソースは限られているから、生きていたい人に使って欲しいとも思う。

 

 

私のような、病弱で生きる力を持たない個体はできるだけ安らかに死ぬのが救いだ。

自殺してしまうと来世がないそうなので安楽死が認められて欲しい。

どうか、どうか来世では発達障害には生まれませんように。