こんな記事があった。
私からすれば、自転車やバイクでのタバコの方がはるかに危険だと思っている。
もう10年以上昔の話になるのだけれど、私は小さな原付に乗っていた時代がある。
京都のとある大きな道路をバイクで走っていたときのことだ。
信号待ちで、前にいたおじさんがかがみこむような動作をした。その瞬間私は「あっ、ヤバい」と思った。その直後から、そのおじさんの吸うタバコの煙が私の顔を直撃しはじめた。
大きな道路だから、自分一人だけが留り続けるわけにはいかないし、しばらく交差点もない。必死で車の流れに乗り、タバコの煙に耐えながらバイクを走らせた。
耳元で「ジュッ」という音がした。
前のおじさんのタバコの灰が私の首に飛んできて私の皮膚を焼いた音だった。
私はウッとなりながらもなんとかバイクを走らせ続けた。
やっとのことで大きな道をそれたとき、汗びっしょりになって恐怖感で一杯だった。
もしあの灰が飛び込んできたのが目だったら??
おそらく私はバランスを崩して転倒し、まわりの数台の車を巻き込む大惨事になっていたと思う。私自身がもうこの世にいないかもしれない。
そのくらい、恐怖を感じた出来事だった。
これは非常に危険な行為ではないのだろうか。少なくとも私からすればベルをならすよりはるかに危険だ。たまたま私の場合は首をやけどしたくらいで済んだが。
自転車もバイクもそうなのだが、なぜちょっとくらい立ち止まって吸えないのだろうか。なぜ喫煙しながらの走行が危険だとされていないのだろうか?
非常に不思議でならない。
私が今でも謎に思うのは、あのタバコを吸ったおじさんは、
・非常に流れの速い車量の多い場所で吸ったタバコで、後ろの人がどうなるかというのを考えなかったのか
・タバコをその後どうするつもりだったのか(おそらくポイ捨てだと思う)
・タバコによる事故が起きることを想像できないのか?
おそらくおじさんはタバコを吸うことで頭がいっぱいで、周りがどうとかいうことが考えられない状態なのだと思う。想像ができるなら、はなからバイクに乗りながらタバコを吸わないだろうからだ。
携帯用灰皿に吸ったタバコを入れて消すためには両手が自由にならないとできない。だからこのおじさんははなからタバコをポイ捨てする前提で吸っている可能性もある。
枯れ葉の中にタバコをポイ捨てする人
子供がいる人ごみで喫煙する人
よその家の庭に火のついたタバコを捨てる人
ゴミ置き場に火のついたタバコを投げ入れる人
こういう人もそうだ。まわりはどうなっても自分がタバコが吸えればどうでもいい。
どうなるかは想像しないし、するつもりもない。
私は、喫煙しながらの走行は、切符や罰金でもいいくらいに危険な行為だと思う。
おわり