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親戚のばあちゃんに麻について聞いた話

fujipon.hatenablog.com

今回は大麻の是非うんぬんではなく、自分が大好きな昔の話について書いてみたい。

 

親戚のばあちゃんに、いま92歳くらいの歳のばあちゃんがいる。(祖母の従姉妹)

この家に遊びに行って、押し入れを一緒に見ていたところ、中から麻の織物のような布が出てきた。

「これは麻をうちで育ててそれを織ったものだ」と言う。

聞けば戦前の話で、戦前に作ったものがまだ押し入れの中の引き出しにポンと入ってることに驚いたが、ばあちゃんが言うには「昔はどこにも当たり前にあった。山にちょっと入ったら生えてるからそれを取ってきて敷物作ったりだのいろいろしたもんだ」とあっさり言うではないか。

 

へーと思って聞いていたら、やはり麻が禁止になってすぐの頃はすごくゴタゴタがあったらしい。親戚宅からすぐの小高い山でも麻をこっそり育てていたのが見つかって、大捕り物騒動になったそうだ。田舎だからかこういうことが起きる。

ばあちゃんは「戦前までは同じことをしても捕まらなかったのに。なぜいきなりと不思議だった。ものすごく混乱が起きた。私らは麻がなくなって非常に困った」と言っていた。

 

別の親戚のオバチャンは、子どものころ山へキノコを獲りに入ったところ、たまたまケシの花が群生しているところに出くわしたそうだ。これも戦後すぐくらいの話なので、およそ70年近く昔の話だ。

そのおばちゃんいわく、あまりにも幻想的でうっとりと見とれるほどだったという。いわゆる品種改良された麻薬が作れないタイプのポピーは、姿形は一緒だがどうにも何かが違うという。どう違うのかはうまく説明できないらしい。天然のケシはポピーよりももっと大ぶりで、ゆらゆらと揺れるたびに、何か幻惑的な気持ちになるんだそうだ。

 

 

 

短いけどおわり