けっこう毛だらけ猫愛だらけ

いつもニャーニャー鳴いています。

すごいことがあったので書く

なんと今年入って初めてのブログです。

さて、私はワクチン接種後、寝込んだりする日々が続き、ただでさえしんどかった日常生活が以前よりも困難になり、夫にスーパーの惣菜を買ってきてもらってなんとかそれで済ませたり、弁当を作れない日も増えてしまいました。

とはいえ弁当写真の数がすごいことになってきたので、このブログ内でも人気コンテンツである弁当記録はそのうちやろうと思います。

 

タイトルにありますが、私に何がすごいことがあったかというと、

昭和脳の変態おっさんに遭遇してしまった

という話なのですが、まぁこれがびっくりしました。

話には聞いていたけど、本当に実在するんだ!!!という感じでしょうか。

少し前のことです。私はいつもの公園でボランティアの仲間と待ち合わせをしていました。早く着いてしまったのでベンチに座って仲間を待っていました。

そこにやってきたのが小柄なお爺さんです。歳のころは73歳くらいでしょうか。その人が猫と一緒にいた私に話しかけて、「私もね、家で犬を飼っているんだけど」みたいな話を始めました。実に微笑ましい光景ですね。

 

ところが…

この爺さん、なんとかして話を卑猥な方に持っていこうとするわけです。

(以下、閲覧注意かも)

「うちの犬がね、ちょうど盛りがきちゃって。赤く腫れ上がったあそこなんて人間のにそっくりだよ。それを机の角に必死にこすりつけたりして…。私がやってやんなきゃいけないのかな、なんてw」

犬とやってる女性の話を聞いたことあるんだけどね、何度も何度も絶頂するらしいよ」

後から思えばもうこの時点ですでに確信犯的なものがあるんですけど、私はこの場所で友人と待ち合わせしているし、一体どうしていいのかわからずフリーズしてしまったのです。さっさと会話から離れればよかったのに、もうどうして良いかわからず、猫を撫でながらその場に居てしまったのです。これがまずかった。

爺さんは「こいつは俺の話を喜んでいる!」と受け取ったようで、よくわからない武勇伝的なものを始めてしまったのですが、これがまぁすごかった。

 

「私は若いときは海外のあちこちに赴任していたものだから、インドに3年ほど赴任していたときはメイドさんを3人雇っていた。最初は一人だったんだけど、親戚の誰それを雇ってくれって来るんだよね。日本に帰国するときに一人100万円ずつ置いてきたよ」

私「100万円ですか。それはインドにとってみたらすごい額ですね」

なんで100万円を置いてきたかといえば、この爺さんがインド人女性との間に子供を儲けてしまったからなのである。

爺さんは日本に妻子がいるが、そのときちょうど子供が中学生になっていて帯同は無理だった。それでインドに赴任したが、家にやってきたメイドさん(なんと一人は16歳)に次々に手をつけたということなのである。

ジャパン・アズ・ナンバーワン」とか言われた時代の話である。日本人駐在員が現地の女性との間に子供を作ってしまう話は、話には聞いていたが、本当に実在したのである。私は驚くやら気持ち悪いやら自分の感情の整理がうまくできない状態で、結果的にこの爺さんの話をさらに聞き続けるハメになってしまった。

 

爺さんの話は自己弁護も多く、同じ話を何度もされた。

「一夫多妻っていうのは、あれは男が戦争で亡くなったのを救う制度だから、女性にとってもありがたい制度だから。中東なんかだと部族がすぐ戦争するでしょ」(※インドは中東ではないと思うが)

「インドはね、誰も避妊具なんかつけないの。郷に入ればって言うでしょ。だから私も一度もつけなかった。そしたら3人できた。あっちは多産だからもっと欲しいって言われたよ」

と、自慢と自己弁護を織り交ぜて話してくるのである。

その間、公園なので入れ替わり立ち替わり色々な人がやってくるのだが、どういうわけか男性が近くへ来るとピタッとその話をやめる。これはどういう心理なのかわからないが。

 

「お子さんはそのインドの方だけなんですか」と聞いたら、なんと「コペンにもう一人いる」と言い出すではないか。コペンというのはデンマークコペンハーゲンのことである。つまり日本に一人、インドに3人、デンマークに1人で、計5人の子供がいる。

私はあまりの下半身の無節操さとその責任感のなさにぶったまげてしまった。

もしかしたら罪悪感があるのかもしれない。それで関係ない中東の話など出してきて自己弁護しているのかもしれない。

 

これもセクハラだよなと思うのだが

コペンは日本みたいにラブホテルとかモーテルとかがない。だからみんな公園でセックスしてる。あちこちの茂みでやってる。ああいう茂みとか」(指さす)

私「あ〜日本でやったら通報されますね」

「日本はダメだね。もっと公園とかでやらなきゃ

(※さっき郷に入ればと話していたのはなんだったのか)

 

しばらく話していたら公園のボランティア仲間たちがやってきたので、爺さんは話を切り上げて帰って行った。ところが、ボランティア仲間のうちの一人にこれまた60代後半くらいの男性がいるのだが、その人にこの話をしたところ「すみません、僕も東南アジアに買春ツアー行きました…」と言い出した。この男性は世界に名だたる某自動車メーカーの勤務だったのだが、当然のようにその事業所をあげて買春ツアーに行ったそうである。昭和時代の日本人男性の下半身の無節操さが垣間見えた瞬間であった。

 

爺さんと話していてすごかったのは、この爺さんがとにかく女性を、「なんだか気持ちよくなる穴がある」というような感覚で見るのである。一人の人間として見るという感覚が欠落している。だから自分がとうとうと語るばかりでこちらの話はほとんど聞いていない。それなのに女性に対して感情的なケアを要求してくる。その一方で女性を人としては扱わない。だから話していてすごい違和感がある。

 

今、この人のまわりには誰もいないのである。彼は孤独だ。

これだけ無節操無責任に世界を股にかけて子供を作っておきながら、彼は一人で暮らし、飼っている犬に欲情している。家の庭に来た野良猫が交尾するのを見て羨ましがっている。

妻は先に病気で亡くなり、子供はおそらく父親があちこちにタネを撒いているのを知っているので、家から独立した後交流を絶ってしまった。5人の女性との間に子供を持ったのに誰のことも尊重していない。だから女性たちも彼を尊重しなかった。

そりゃそうだよなと思う。私もこの爺さんとはもう2度と話したくない。

 

私が思ったのは、人はやたらに性欲ばかりが強くなって、それで頭の中がいっぱいになると、ひどく薄っぺらい人間になるなということである。

この爺さんは世界のあちこちで駐在員をしていたから、アメリカにもアフリカにも住んでいたりしたのだが、思い出すのはセックスにまつわることばかりなのである…というかそれ以外に興味がない。

人々がどのような暮らしをしているかとか、どんなものを食べているかとか、どのような風景があるか、現地ではどのようなローカルスターが活躍しているか、子供に人気な遊びはどんなものなのか、その土地に住まなければ到底見えないものがある。

この爺さんの記憶にはそういったことがすっぽりと抜け落ちているのである。(聞いても興味がないので記憶にない。アメリカのことで彼が思い出したのはモーテルくらいだった)

 

後日談だが、次の日に爺さんが公園にきて、私を探していて「ねねさんのお宅ってどのあたりなんですかねえ」と私の友人に言ってきたそうである。

気持ち悪い。

友人も同じ話を語られて「気持ち悪い!変態じゃないですか?」と言っていた。

 

とりあえず警察には相談に行こうと思っている。

こういう爺さんにどう対応して良いものか。よき知恵があればご教示ください。

 

 

おわり