先日、こんな増田がありました。
この増田についたブコメで、「死にそうとか大げさなこと言うな」というのがあって、
思い出したのは、やはり、子育てでぼろぼろになり、入院までした自分の母親のことです。母のことは以前増田に書いたことがあります。
母親が入院中、私はよく病院へ行った。病院の定める面会時間が過ぎていても、私が幼い子どもだったからか看護師さんがこっそりと母のベッドまで連れて行ってくれた。
体重が30キロ台にまで落ちた母は、顔が土色と紫色を混ぜ合わせたような色になっていて、とにかく頬がげっそりとこけていた。
とくになにか病気があったわけではなく、ただただ育児に疲れての入院である。
母の手首には栄養を取るための点滴の管がいつもついていた。
私の父は大学の先生をしていたのだが、激務で母の育児をほとんど手伝うことがなかった。そのため母はワンオペで3人の育児をしていて、入院するまでいった。
増田を読んでいて思ったのは、「このくらいで嫁は参らないだろ」とたかをくくっていると、どうなるかわかりませんよと。弱っている人がいたら助けてあげて欲しい。それが妻ならなおさら。ただただそう思う。
母の場合だが、退院したあとも体がもとのように回復することはなく、ほぼ寝たきりの状態になってしまった。
母親が寝たきりになると、いろいろと大変なのは言うまでもない。
運動会のときにも母親が弁当を作れず、ビニール袋に入れたおかずを持たされたことがある。これがどれほどみじめだったかは、体験した人にしかわからないだろう。
育てづらい子ども
沖田×華さんの漫画に、『はざまのコドモ』という漫画がある。
この漫画を知ったとき、兄のことかと思った。本当にそっくりだった。
先日のブログでも書いたけれど、私の兄は自閉症として生まれ、その後に統合失調症を発病してしまった。
この兄がもう、とてつもなく育てづらい子どもだった。
子育てがどれくらい大変なものになるかというのは、子の性質、母親の体力、子との相性など、いくつかの要因があるけれど、やはり子ども自身がどのような性質かが一番大きいと思う。発達障害の子は大変な率がグンとあがるだろう。
兄は、育てづらい赤ちゃんから育てづらい幼児となり、気に入らないことがあれば癇癪をおこして暴れ、小学生になればその特性からいじめられ、ストレスの蓄積からチックになり、家庭内暴力をふるい、母を殴り、家を破壊し、14歳で統合失調症になってしまった。
20歳ごろ少し働きに出たが、トラブル、怪我を相次いで起こすため、ほとんど続かなかった。
統合失調症がつらかったのだろうと思うけれど、私は兄が何度も何度も自殺にトライするところを見ている。洗面器いっぱいの錠剤を吐いたりしていた。
育てづらい子どもだった兄は、生きづらい人になってしまった。
私は兄を気の毒に思う。
今は病院に入院しているが、この人の居場所は社会のどこにもないのではないかと、ときどき思う。
遺伝的多様性がどうとかこうとか言われ、「発達障害者も必要なんだ!」って熱弁されたことあるけど、じゃあおまえが遺伝的多様性を担当しろよって思った。
— 借金玉 (@syakkin_dama) 2017年9月9日
ほんとそうですよ。発達障害なんて持って生まれないにこしたことないですよ。
おわり