けっこう毛だらけ猫愛だらけ

いつもニャーニャー鳴いています。

つれづれに思ったこと

私はとても体が弱いです。

なぜこんなに弱い個体として生まれてしまったのかさっぱりわかりませんが、今回は体が弱いことについて取り上げてみます。

 

 

坂津さんがこんなブログを書いておられました。

www.kana-ri.com

 坂津さんご夫妻が体力的な問題で子どもを持たないと決めたかどうかはちょっと不明なのですが。。

 

坂津さんのブログを取り上げたトピシュさんは「暇つぶしに子どもを持った」と堂々と言いきり、この人の、生物としての高性能さが際立つ感じになりました。

topisyu.hatenablog.com

  

夫婦円満かどうかは関係なく、暇つぶしのために子どもを持ちました - 斗比主閲子の姑日記

自分のまわりやと圧倒的にタフな人が複数の子供を持ってるな。あまり体力のない個体は長時間労働と家事でほとんどのエネルギーを使い果たしてる。結局、体の力がない個体は子孫を持つのが難しいというごく単純な話

2017/05/22 09:43

b.hatena.ne.jp

 

これは私のコメントなのですが、最近とみにこう感じることが多いのです。

私も、子どもが欲しい時期もあったのですが、あまりの自分自身の体の弱さに、「出産のときに心臓が持つのかな」とか、

子育てってただでさえ体力勝負なのに私のようなもともとから病弱な個体が子どもを再生産するだけの力量があるのだろうか」とか、いろいろ考えたものです。

子どもが欲しい欲求というのは人それぞれですが、子どもを産んだことで母体が死ぬとか、息も絶え絶えになって育児ができないとかのレベルまで弱い個体だと、やっぱり何か無理してる感じがしてしまう。

 

世の中には結局のところ弱い人と強い人がいて、強い人は弱い人の何倍ものエネルギーで物事をこなしていきます。

子どもを持つか否かは、とりわけ強い人と弱い人の差がくっきりと浮かび上がる事象だと思う。

あまり強くない個体は、生きて行くための糧を稼ぎ出すだけでエネルギーのほとんどを使い果たしてしまう。私のように、どれだけ頑張っても自分が生きて行くだけのお金を稼ぎ出すことが出来ない人も、体が弱い個体の中にはけっこういるでしょう。

こういう人が、もう1人別の人間を生み出して養えるかというと、やっぱりすごく難しい。

 

以前、とある女性ブロガーの方…たしか下田美咲さんだったと思うのですが、「20代後半ともなれば、大人ができる遊びはやりつくしているし、仕事もそれなりに覚えてきている。人生が長く感じて暇だから子どもを作った」と書いていて、私はそのメンタリティの違いに、思わずのけぞってしまったほど驚きました。というのも、私は体の弱さから、この人の半分ほども生きていないと感じたからです。

きっと彼女の中に、体がしんどくてしんどくて生きているだけで苦しいだけで時間が過ぎて行くということはほとんどないのだと思います。

一方、こちらはとにかく体が極度に弱く、そもそも仕事をするところまで到達できません。

生きているだけで非常にしんどいわけで、お願いだから早く死なせてくれと思うくらいまで追いつめられて結果私は安楽死推進派なわけですが、とてもじゃないけれどこういうメンタリティにはなりようがない。

 

体力とは何か。

辞書を引くと、

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たいりょく
【体力】
 
1 労働や運動に耐える身体の力。また、病気に対する抵抗力。「若いだけに体力がある」「体力の限界」「体力測定」
 
2 (比喩的に)組織が活動するための力。特に、企業の経営において、収益性・生産性・資金力・安定性・成長の可能性などのこと。「会社に体力があるうちに新商品を開発する」
 
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これは私がどこかでチラッと見た辞書ですが、「労働や勉学に耐えうる力」という表現を見た事もあります。そうです、勉学にも体力が必須なのです。
 
体力というのはものすごく個人差が大きいです。
しかし数値化できない。
見た目では体力はわかりません。
 
かつては、男の人の給料がそれなりに良く、出産適齢期の女性の多くが専業主婦として子育てをしていましたが、現代では男の人の給料が下がってしまったため女の人も仕事を持っている家庭の方が多いです。
そこで、子どもを持つとなると、あたりまえですが出産をする女性のほうへ負担が大きくかかる。この負担に耐えられる個体が、総数としてそれほど多くないのではないか。そんなことを思うわけです。自分には両立は無理だと思った個体は、自然と産まないほうへ流れていきます。気づいたら自然淘汰圧のような感じになってしまっている…。そのくらい、私自身のまわりでは、タフな人とそうでない人とに大きな差があります。 
 
 
以前、こんなまとめがありました。
とても印象的だったので覚えているのですが
 
 【雑誌に登場したワーキングマザーの睡眠時間が4時間とか死ぬレベルだと話題に】

togetter.com

女性向けのこの手の雑誌は、こういう、ショートスリーパーのとんでもなくタフな女性がよく登場しますが、私ははっきり言って害悪だと思っています。
このタイプの記事は、読んでいる人が「すごいなぁ」と思うように誌面が作られている。憧れを感じると同時に「ワーキングマザーはこうでなければならない」というメッセージを読み手が受け取ってしまう可能性があります。
 
 こういう、とんでもなくタフな人もいるけれど、実際には世の中はそんな強い人ばかりじゃありません。
少子化の一因のひとつとして、こういうのがあると思う。社会の変容によって、求められるのが高スペックになった結果がこうなのかなと。私なんかは氷河期世代ですから、もう子どもを持った層とそうでない層の差が見事にくっきりしていますし、氷河期世代はイコール団塊ジュニアですから、ここで少子化が一気に進んでしまった。
 
子どもを持たない層に増税しろという声も聞かれますが、年収300万台と年収600万台での婚姻率がまったく違うことに現されるように、子どもを持たない層というのは低収入なことが多い。子どもを持った世帯には扶養控除などがありますから、税負担はすでに軽くされている状態なのです。子どもを持てない低収入層にさらに税を課すのは、それはどうなんだろうと、個人的には感じています。
 
円満夫婦ですが子供はつくりません - 『かなり』

考えてみれば、昔も誰もが喜んで子供を作ってたわけじゃない。人として認められないから産まざるをえなかったわけで。子育てしてる人を暖かく見守ってくれればそれでいい。

2017/05/22 09:29

b.hatena.ne.jp

id:yukimi1977 さんのコメントです。私はこれに強く同意しました。

かつての「子どもがいて初めて一人前」という圧力は、もうただ事じゃなかったように思います。

私は、今くらいの「暇つぶしで子ども欲しいな」と思えるくらいの強さをもともと持った個体が子どもを作るというのが自然かもと思う。

たまたま若者が高齢者を支える社会構造になっているから少子化と騒いでいるだけで、ある一定の強さまで体の力がない個体が子どもを持たないというのはごく自然な話なのかなと私は思っています。 

 

おわり