先日、このような記事を書きました。
すると、なんと!
猫P先生がこんなコメントをくださっていたではありませんか。
雑文と朝ごはん - けっこう毛だらけ猫愛だらけ
すごい!うちの近くに住んでらっしゃったら、私の休み中の食事を作るバイトでもしてほしかった。
2019/09/18 22:29
これはじつに嬉しかったです。
褒められて嬉しいし、ありがたい。
ところで以前から書いていますが、私はアスペですから、このようなことを言われると舞い上がると同時に、「もし本当にそうなったらどうしよう」とかいうことも考えてしまいます。良いのか悪いのかわかりませんが、料理に対してのこだわりがものすごいのです。
以前、知人が家に来たときに、たまたま作っておいた紅白なますがあったので、お裾分けしたことがありました。 知人は家へ帰ってそれを食べ、これまでになかった味に衝撃を受け、再現を試みたがどうにもできないと。それで私にメールでレシピを聞いてきたのですが…
実は、この紅白なます、私自身が好きなため、ものすごい改良を重ねて今の形に落ち着きました。
まず、こだわりポイントとしては、
・大根とにんじんはスライサーで切った方が口当たりがいい
・大根も人参も、繊維を断ち切るように切る(食べやすい)
・にんじんは、大根よりも硬いため、若干厚みを薄くする(0.2mmくらい)
・塩を振って水分を出すが、その後、なるべく塩気を抜く(塩味が残っているとくどい味になる)
・酢はかならず二種使用(味に深みが出る)
・酢を割る出汁は新しいもの
・こんぶは特定のメーカーの決めたものを使う(安こんぶを使うとくさみが出る)
スライサーは、「ベンリナー」という、なんともいえないネーミングのものを使っています。もう何年も使っていますが、このスライサーほどに便利なスライサーを私はほかに知りません。
なますを作るときは替え刃の中刃を使っておりまして、サイズをはかると中刃は3ミリでしたので、3ミリ×厚み3ミリ〜2.5ミリくらいの大根を切っていることになります。人参はそれよりも若干、おそらく0.2ミリほど薄い感じになります。
このような0.1ミリ単位での調整ができるのがこのベンリナーの良いところで、これのおかげで大変助けられています。ここでアフィリエイト?でも貼ったら何人か買うのかしらん。
ちなみにこれ意外にも、めちゃくちゃ細切りのできるスライサーを別に持っています。なんでかというと、ベンリナーで微妙にできないサイズがあって(幅が2ミリ)、それで人参サラダとかの細切りするとやっぱりうまいんですよ。ほとんど使わないんですけどね。
それにしても野菜スライサーは、「ネギー」とか「キャベツー」とか、わかりやすいんですけどね。ネーミングがいい。
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そういえば昔、これらなますとか柚子大根とかの作り方を記事にしたことがありました。
この記事の中には書いていないんですけど、ゆず大根のレシピに「大根を拍子切りにし」とか書いてますけど、太さが1センチあると駄目なんです。7ミリ〜8ミリじゃないとだめなんですよ。味が違うんです。このブログにはそうは書いてないけど、だめなんです。だから自分がつくるときは7〜8ミリに統一して、さらに面取りをしています。自分でもあーこだわりが強いなぁと思います…。
これは余談になるのですが、かつて自分が作ったゆず大根の中で最高においしかったものがあります。それは、古い知人であるAさんがくれた柚子で作ったものでした。
このAさんは市役所の公園課に勤めていたれっきとした公務員なのですが、植生の知識が豊富にあり、非常に頭が良くてさまざまなことに詳しい人でした。
Aさんは自分が管理する公園の目立たないところに柚子の樹を植え、自分で柚子の樹を交配して実験、それがうまいこと採れたからあげる、と、これまでに見たことのない柚子を私にくれました。この種がもともと既存であるのか、完全にAさんの手によるものかはもう昔すぎてわからないのですが、非常に香り高い柚子で見た目もちょっと市販のものと違いつるっとしていて、こんな柚子があるのか!とびっくりしたものです。
これって職権乱用じゃないのwと思ったりもしますが、市の公園にどの樹を植えるかは市役所の人が決めることだし、豊富な経験と知識、業績があり、定年間際でそれなりの役職にいたAさんはやりたい放題していたと推測されます。ちなみにAさんはすでに公務員を定年退職しており公園の樹も証拠隠滅をはかっているので、もうこの柚子を私が手にいれることはできません (残念)。
おっと。ちょっと話がズレてしまったのですが、自分がもし、どこかのおうちに家事代行しに行くことになったら、こだわりすぎておそらくつぶれてしまうでしょう。
自分はもともと発達障害で、処理速度はかなり遅いのです(IQ68)。だからモタモタとやっています(※モタモタやらないと脳に負荷がかかっておそろしいことになります)
当たり前の話ですが、もし商売でやるのであれば、いかにして利益を出すかを優先せねばなりません。ところがこだわりが強すぎてそういうことがうまくできない。
紅白なますだって買ってきたのを皿に出せば早いし楽だし安いかもしれない。だけどどうもできない。
アスペルガーの人はいつも自分ルールを持っているのが常ですが、譲れない。どうにもそのへんがだめです。ただ、それを許せる人であれば大丈夫なのかも。
これまた余談になってしまうのですが、私はアスペルガーの人の困った特性のひとつに、「自分ルールを他人に押し付ける」というところがあると思っています。
逆に、自分ルールをかっこたるものとして持っていても、それを他人に押し付けたり、他人が同じように振る舞うことに腹を立てたりしない人もいます。こういう人畜無害系のアスペルガーの人もいます。
ちょっとどうでもいい内容でしたが、嬉しかったので書いてみました。
ちなみに、出汁を自分で取るまではしていなくて、このような簡易タイプの出汁パックを使っています。これを冷やしたものをなますなどに使うと美味しいのです。
ご参考にどうぞ。
【追記】
猫P先生がこのことを記事にしてくださいました。ありがとうございます。
今回なますとか柚子大根を例に出していますが、私は料理全般にこだわりがすごくて、そんなわけだから、たいていの料理はそこそこ美味しいです(自分で言うな)
しかしながらアスペルガーの人は、いわゆる情報の取捨選択ができません。だから私はいつもものすごい情報の量に押しつぶされそうになりながら生きています。
さらに言うとこだわりがあるのは料理だけではなく、他にもこだわりがすごくあるし、それが遂行できないとものすごい強いストレスとなります。
アスペ人は根がものすごく生真面目な人が多いですから、もし私が料理人をすることにでもなれば、最高の料理を提供するために自分の身をけずってまで極限まで頑張ってしまうような気がします。
発達障害の人は体のあちこちに不具合をかかえている人も多いのですが、もしかしたらこういう形でストッパーがつけられているのかなと思うくらいには無理をしてまで、与えられた任務を果たそうとするのではないかなと思います。アスペルガーの人はとくに。そんなことを考えたりしました。
おわり