けっこう毛だらけ猫愛だらけ

いつもニャーニャー鳴いています。

雑文

今日の雑文はおそらく重い記述が登場するので、それがいやな人はここで帰ってくれないか。

 

 

 

 

 

 

 

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4月にとある出来事があった。

 

 私は、自分が障害者なのもあって、普段はけっこう、子供が発達障害とか、自身も発達障害だという人とやりとりする事が多い。

 

4月に初めて話したとあるお母さんは、お子さんがいるが健常児、ご本人もまた健常の人であった。健常というか、かなり有能な人である。大まかな事は伏せるが、ずっと正規雇用できた経歴の人だ。

この人と話して、私はあまりの違いに愕然としてしまったのだ。

 

障害児をもつ私の友人知人たちは、

「子供が学校で前に座っている子を殴ってしまうが一体どうしたらいいのか」

「子供は13歳だけど、公共の場所でもどこでも服を脱いでしまうし、トイレで大をするときに全裸にならないとできない」

「子供が癇癪を起こして暴れて押さえるのに必死、殴られてまた怪我をした」

とか、そういう事で悩んでいた。

 

4月に初めて話したお母さんにも悩みがないわけではない。

仕事がすごくキツイとか、成果を出さなければいけないとか、そういった悩みはもちろんある。

だが、あまりの落差に私はものすごく驚いてしまった。ショックだった。

しばらくそのショックから立ち直れないくらいに衝撃を受けた。

今もこのブログに書いてしまうくらいには衝撃は残っている。これが障害者と健常者の差なのか…という感じだろうか。

 誰にも話せないので、誰にも話していない。

 

 

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 農林水産省事務次官だった人が息子を殺害して逮捕された。

こちらもまた衝撃だった。

というのも、我が家にとても環境がよく似ていたからである。

 

私の兄は自閉症からの統合失調症だったのだが、家庭内暴力が凄まじくて、一番のターゲットにされた母親は、兄の暴力から逃れるために、家とは別にアパートを借りてそこに避難していた。アパートの場所がバレないようにするため、そのアパートの場所は私も知らなかった。とにかくそのくらい暴力は酷かった。

私や妹もよく兄には殴られたり蹴られたりしたが、それよりも兄のことが近所で噂になっている事の方が嫌だった。

 

 登戸の事件でも、犯人が発達障害なんじゃないかという憶測が一部にあったが、こちらの事件でも殺された息子さんは発達障害なんじゃないかという憶測があった。

私も、なんとなくこの殺された息子さんは、何がしかの発達障害があったのではないかなと思う。というのは、発達障害の人はとても依存症になりやすい性質だからである。

だが、これ一つでそう決めるけるのは安易すぎる。憶測の域を出ないから、ここはなんとも言えない。

だが、このくらいの年代の人は診断が遅れ、また、もともと発達障害の人が社会適応が難しいところもあって、中高年引きこもりにある一定数の発達障害者がいるのは事実であるから、この息子さんが発達障害であった可能性はゼロとは言えない。

 

 

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 私の兄はたまたま逮捕もされなかったし、たまたま殺人を犯すこともなかった。

だが、あのまま家にいたら悲劇的な事が起きていてもおかしくない。そのくらい、我が家は緊迫した状況に置かれていた。

 

兄はもうそろそろ精神病院の閉鎖病棟に入院して10年になる。

入院が良いかどうかは別として、このような環境にいると、とりあえず「近所の人を殺す」という心配は、今のところ、ない。

 

 私は、障害児をもつお母さんたちが、どれほどの重圧と不安に耐えているのかと思う。

障害者はただでさえ就職が難しいし、仕事を続けることもまた難しい。

大企業の障害者枠とか、公務員の障害者枠に就ければ超ラッキーで、それも枠が限られているから、優秀な人から椅子を取っていく。

この子はこれからどうなるんだろうとか、色々な不安が胸をよぎるだろう。

おそらく今、多くの障害者関係のコミュニティでは、この事件や、今後子供をどう見ていくのかとか、色々な話が出てくるだろう。

 

 

 

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私は松っちゃんは好きでも嫌いでもないが、不良品発言には心底失望した。

誰も好き好んで不良品になりたいと思っていないし、望んでそう生まれてくるわけではない。

 

子供は親を選べないが、親もまた子供は選べない。

そんなことを思ってしまう事件がこのところ立て続けにありすぎて、とても悲しく思っている。

 

 

 

終わり