けっこう毛だらけ猫愛だらけ

いつもニャーニャー鳴いています。

2019年までに買ってよかったもの

年末なので、これまでに買ってみてよかったものをブログにしてみることにしました。

このタイプの記事を書くのはほぼ初なのでハラハラです。

 

 

 ・天然だしパック

 長年これを愛用してます。たまに浮気しましたが、美味しいのでこちらに。50袋を使い切るのに半年くらいかかってます。これで出汁をとって蕎麦とか作ると非常に美味しいです。

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無印良品のポット(廃盤)

1リットルの液体が入る取手のついたポットがあるんですけど、今HP見たら廃盤になってました…。これで出汁を保存しています。

廃盤なので、似たものを貼付けておきます涙

www.muji.net

 

・sirocaのハイブリッド加湿器

 いやー、これはすごいすぐれものです。といっても私はメルカリで中古品を3000円くらいで買いましたが、大変に助かっています。

加湿器を使うようになってびっくりしたのは肌がすごくしっとりになるということです。乾燥はオバンの敵!

湿度のパーセンテージが設定できるので放置しておいて大丈夫だし、出て来る霧の多さの調整も可能です。タンクが大きいのでちまちま水を補給しなくて良いのがすごく助かります。

 

 ・アイリスオーヤマの扇風機

 これも夏場とかすごく助かりました。あとうちは部屋干しなんですけど、扇風機をあてておくと洗濯ものが若干早く乾くような気がいたします。切タイマーがついているところもグッド。

 

・ダイソンのハンディ掃除機

我が家にあるのはもう3年くらい前の型なんですけど、まだまだパワフルに動いてくれてます。結婚した当初、夫婦そろってお互いに掃除機持ってなかったので、せっかくなので買いました。ヨドバシとかで2万ちょっとだったと思います。

布団にかけるとまぁすごいすごい。こんなホコリすごいのかとゾッとしてしまう。かけたら快適!

 

・3coinsのポンチョ 

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えっ…。ちょっと、今見たらいきなり1000円になってるじゃないですか!

昔は300円のレインポンチョがあったんですよ。

私はそれ買って5年くらいずっと使ってました。300円で5年保つってコスパいいよなーと思ってましたが、1000円になって品質はよくなったのだろうか?これはちょっと店頭でチェックですな。

 

・3coinsのドアの隙間風防止棒

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これは冬場にドアの近くに置いて、ドア下のすきま風を防ぐというモノなんですけど、これがまたなかなか良くて。すきま風ってけっこう寒いし不快なんですよね。

光熱費節約にも。

 

・3coinsのエコバッグ

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あの…今見たら私が愛用しているタイプは消えてました。。

3coins、回転はやいわー、てか値上がりして全然3コインちゃうやん…

欲しいものは早く買っとかなあかんね。近くに店がないからあんま行かれへんねん!

バッグの中でかさばらない買い物袋です。

 

・3coinsのベレー帽

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残念ながらもうなくなってしまったようなので、現行のベレー帽を貼らせていただきますが。数年前に3coinsでニットのベレー帽が300円で売ってたんですね。

それを、帽子として使うんじゃなくて、自転車のサドルカバーとして使っています

冬場に自転車のサドルが冷えてこりゃすごく冷えるなーと。陰部が冷えるってものすごくよくないし生理も重くなるんですよね。それでベレー帽をかぶせてみたらサイズがちょうどぴったりで。サドルカバーってふつうに買うと高かったりするので、サイズがあればそれでええやんというずぼら発想で使っています。生理がしんどい人は絶対に陰部を冷やさないほうがいいと思います。

ちなみにこの写真のベレー帽は3coinsのHPから借りてきたものですが、このベレー帽自体はスウェード素材らしいのでたぶんサドルに使えません。ニットのベレー帽をお使いください(もう売ってないけど)

 

・ワークマンの防水シューズ

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ネットで話題になっていたワークマンの防水シューズ。どこぞの有名ブランドのパクリらしいんですがよく知らない。これは滑りにくいのでとても愛用しています。この底のところにドングリがぴったりとハマりこむんだよなぁ。取るけど。

私は中に別の中敷を入れてはいています。歩きやすいのでおすすめ。1500円。

 

・暖かい毛布

 去年の冬くらいに、とある雑貨屋さんで毛布2900円3割引!とか書いてあって、そいで喜んでレジに行ったら、3割引したお値段が2900円だったという。うぐぐとなりながら帰ってきたんですが、この子が超性能よくて、もうむちゃくちゃ暖かいので冬場は助かっています。

アマゾンのはなんとなく貼ってみただけです。

 

・ゴム製の湯たんぽ

 私はもともと極端な寒がりなのですが、それまでブリキの湯たんぽを使用していたんですが、ブリキは硬いので腰とか背中が痛くて。初めてこの柔らかいゴム製の湯たんぽを使ったときは夢ごこちとはこのことか!と感激したものです。寒い冬にどうぞ。

 

・キャンプ用の極厚マット 

ユーザー(USER) 極厚15mmマット 1000 U-P930

ユーザー(USER) 極厚15mmマット 1000 U-P930

  • 発売日: 2013/05/09
  • メディア: スポーツ用品
 

 別にキャンプをするわけではないのですが、以前、こちらを布団の下に敷いてマットレス代わりにしていた時期がありました。でも、布団がカビちゃって。こらあかんわと思ったんですがそれなりにゴツくてどうも捨てるつもりにならず。

冬場にこれを窓に立てかけてみたら、ものすごい保温効果でびっくり。現在は窓際に置いています。

 

 ・布団の下に敷くスノコ

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 夫の寝汗がすごくて。すぐに布団がカビちゃうので布団の下をどうしたものかと思ってたんですが、こういう便利グッズがあるんですね。桐製とかもあるみたいなんですが、カビが気になるのでプラ製にしました。

意外と違和感なくてよかったです。ニトリでも売ってますが、ニトリじゃなくてもっと安くどこかで買いました。

 

アイリスオーヤマの室内干し 

 我が家はほぼこれと同じものを使って、つねに部屋干し状態なんですが、これすごく良いです。設置のときに毛布とかを干せるサイズに設置すれば、大きなものも干せますし。ちなみにこれ棒だけとかあるんですかね。長い事使うと棒がしなってくるんで、棒だけ売り出ししてほしいですね。

 

グリーンカレーペースト

 そのうち記事でもしようかと思ってますが、タイカレーがすごく好きです。自分で作ったもんが一番美味しい。なのでタイカレーペーストとココナツミルク缶は頻繁に買うてしまう。

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(つい先週くらいに作ったタイカレー)
 

 

こんなかんじです。気が向いたらまた書いてみます。

 

 

 

おわり

 

事務次官の息子殺害事件について

非常に重い話になるので、嫌な人はリターンしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 のっけからいきなりタイトルと別の話になるが、新幹線殺傷事件での小島被告に対する判決が、先日出た。“無期懲役”であった。小島被告が望みに望んで勝ち取った判決、みたいな形になってしまった。

無期懲役だと早ければ15年ほどで仮出所となるようだが、それは小島被告の望んだ形なのだろうか?

それまで社会適応できなかった、生きる力がそもそもあまりない人が、刑務所からいきなりポンと放り出されてやっていけるものだろうか。制度として決まっているのかもしれないが、それで本当に良いのだろうか。無敵の人を世に放つだけではないのだろうか?私はこの制度に少し疑問を感じている。

 

 

さて、本題であるが、元農林水産省事務次官が息子を殺めてしまった事件の公判が初めて開かれ、それがニュースとなっていた。

www3.nhk.or.jp

この事件が起きたとき、私はすぐにピンと来たのだが、殺された息子さんは発達障害から統合失調症を発病した人物であった(発達障害の診断の方が後だが)。

そしてあまりにも我が家とそっくりなことに私は戦慄した。

父親はエリートで社会的地位も高い。ところが生まれてきた息子はどうにもちょっとおかしい。周囲となじめない。子供のころから凄惨ないじめに遭う。ひきこもって家庭内暴力、10代での統合失調症の発病、本人がどう頑張っても社会適応ができない。

殺された息子さんの少年時代のエピソードなども読んだ。垣間見える性格なんかもうちの兄にそっくり。妹さんもいる。

家族構成から兄の激しい家庭内暴力発達障害統合失調症、類似点が多すぎた。

 

我が家の父親がなぜ息子を殺さずにいたったかと言えば、私の兄の統合失調症はおそらく殺された息子さんよりもはるかに重症で、ネットゲームで人とやりとりができるレベルではなかった。身だしなみすらもほとんどできないレベルだったからだ。だから兄は入院して、父母とは物理的な距離があった。殺し殺されずにすんだのはこのおかげだった。

 

 我が家もそうだったのだが、このようなエリート男性が父親になるとき、よもや自分の息子が障害を持って生まれて来るなどと予想もしない。自分と同じように頑張って勉強して東大に入って、同じように輝かしい道を歩んでほしいと願っている。

 

 この事務次官の息子さんと、新幹線殺傷事件の小島被告とには共通点があって、二人とも発達障害を持ち、社会適応できなかったところである。

小島被告は他者を殺めてしまったが、事務次官の息子さんもまた近くの保育園児を殺すという発言をしていた。これはおそらく本人の持っている聴覚過敏によるストレスが原因であろう。父親は息子が他害に走ることを恐れて息子を殺害するしかなかった。

 

 ところで、私の父親はあきらかに発達障害の特性を持っている。自閉スペクトラムらしき特性があって人の心がまったくわからない人物である。だがそれでも社会適応はできているし、結婚して子供を持ってもいる。

発達障害の専門医に星野仁彦先生という医師がいるのだが、その人が著書の中で、「発達障害の特性は代を経るごとに濃縮されていく」ということを書いている。

これはなるほどと思うところで、父親or母親(もしくはその前の代)が、社会生活上でさほど問題にならないけれどもなにがしかの特性を持っていて、子供にばっちり発達障害が出たという例がけっこうある。これらの記述についての統計はまだないが、いずれ時代が進むにつれてここも解明されてくると思っている。

 

私自身、発達障害者で、どれだけ頑張っても社会適応はできない人間なのだけれど、今のところ幸いにして誰も殺めていないし殺されてもいない。だが、いつどうなってもおかしくないところにいるという認識は強くある。

 

 ■

 

 余談。

先日、twitterでこのようなツイートを見つけた。

 このツイートにぶらさがったリプなんかを見ると「それはいいですね!」みたいなのが多くあって、いささかう〜んとなってしまう。

というのは、そもそもIT企業に正社員として勤めているだけでもうそもそもかなり優秀だし、発達障害の程度としてはごくごく軽度の部類であろう。それを発達障害者の典型だと思うのは大間違いである。

どれだけ努力しても何も秀でたところのない人もいるし、秀でたところがあったとしてもそれがマネタイズに結びつくとは限らないわけである。

発達障害者、とりわけASDの人が、できない事を出来るようになるというのはかなり至難の技である。おまけに社会性も、育てようにも育たない。なぜならそれが自閉症だからである。

発達障害者の皆が皆、秀でているところがあれば良いのだが、現実はそうではないのが厳しいところである。

すべての能力値が低い人、発達障害の特性を持ち、さらには常識や社会性もない人たちをどのように包括していくのかというのが一番難しいところなのではないかと思う。

 

 

 

おわり

生きるのに向かない人(雑文)

新幹線殺傷事件のニュースがふたたび出ていた。

headlines.yahoo.co.jp

この事件に関しては以前、ブログ記事を書いた。

nenesan0102.hatenablog.com

 

  新幹線殺傷事件の小島被告には発達障害があることがわかっている。母親がそのように証言している。仕事や人間関係がうまくいかず、事件前はホームレス状態だった。

刑務所に入りたいと願うほどその生活が地獄だったのか、それとも彼の認知が歪んでいて、刑務所に謎なあこがれをいだいていたのかははっきりしないが、ともかく小島被告は刑務所で生活することを望んでいた。だから他人を殺した。なんの関係もない人々が犠牲となった。

 

 新幹線事件とは大きな関連はないのだが、このようなニュースがあった。

www.bengo4.com

  とあるデータでは、ひきこもりの約3割には発達障害があるのではないかと言われていて、下記のような記事もあった。

diamond.jp

 ひきこもりの問題にしろ、発達障害者が起こす凶悪事件にしろ、じゃあどうすればいいの?となると著名な有識者でも何の答えも出せていないのが現状だと思う。皆困っているが、処方箋がほとんどない。

ひきこもり支援をうたった業者に頼んで無理矢理入院させたり家から放りだしたりしても、それが長期的な意味での解決になるとは言いがたい。根本的な原因は、当事者たちに社会で生き抜けるだけの能力がないことだからである。

 

 新幹線殺傷事件の小島被告は、もともと強い自殺願望を持っていた。その時点で彼が自殺に成功していれば、他者を無駄にあやめることはなかったのだと思う。どの時点で、自殺願望が他殺願望へと変化していったのかはちょっとわからない。

 

私は時折思うのだが、この社会が一定の形を取っていればその形に合わないという人が必ず出てきてしまう。

たとえば、発達障害は遺伝子のほんのわずかなバグでしかない。当事者の人で「私は発達障害に産まれたかった」という人はまずいない。できればもっと、より良い状態でこの世に生を受けたかったという人がほとんどだと思う。

 昨今、「生きづらい」という声をあちこちで聞くが、その一方で軽々と物事をこなし、人生をエンジョイしている人々もたくさんいる。

 

 

 私は新幹線殺傷事件に関しては、どちらかというと被害者よりは小島被告の方にシンパシーを覚えてしまう方だ。同じ障害を持っているからかもしれない。

小島被告が強い自殺願望を持っていたことは、同じく社会適応できなかった者の一人としてすごくよくわかる。

私自身は積極的安楽死を望む立場であるが、発達障害を持った人、治らない障害や身体障害を持った人にも、安楽死を望む人がいると思う。

だが、一方で、「社会に適応する能力はないが、さりとて死にたくはない」という人も必ずいるわけで(むしろ多い)、じゃあこの人たちをどのように社会で受け入れて行くかというのはすごく難しい問題だろう。福祉には限界があるからだ。

 

 現在、発達障害の人に対しては就労支援が行われたりしていて、行政側もものすごく力を入れていることがよくわかるが、実際には安定して働ける人というのはそれなりに体力があったり、二次障害がなかったり、二次障害があっても安定した人で、障害者雇用といえども無理な人は無理というのが現状である。

私のような、精神も肉体もきわめて脆弱な個体だと障害者雇用ですら働けないというのが現実であって、そのような人はどこにも行き場所がない。

私はひきこもりのうち、かなりの割合が、心身ともに脆弱な個体なのではないかと推測している。当たり前の話だが、心身がともに弱い個体だと生きるのに向いていない。

この人たちの行き着く先はたいてい自殺である。

もちろん世の中はこのように脆弱な個体ばかりではないから、なんとか無理してでも社会適応してやっていっている人がほとんどなのであるが。

 

 

  時々、自分の発達障害特性が治るのであれば1千万くらい出してもいいかなと思うときがある。そのくらい発達障害特性で働けないことでの社会的ハンデキャップは大きいからだ。そもそも生涯賃金がまるで違う。だが、発達障害が治ったところで、どうして自分ばかり高額の医療費を払い続けねばならないのだと感じてしまうだろうなと思うので、考えるだけ不毛である。

発達障害だから皆が皆同じなわけではなく、たまたま私が社会にそぐわない特性を持って産まれてきてしまったことが原因である。発達障害に産まれても、生きるのに有利な特性をもっていたり運に恵まれたりした人はいるので、その落差は大きい。

いま、私の知人友人には子供が発達障害で産まれてしまったという人が複数いるが、このお母さんたちの抱えている不安や恐怖感はどれほどかと心が痛む。 

 むかし、「発達障害が治ります」と言われて本当に脳の手術を受けさせてしまった親の話を聞いた事があるが(本当か噓かはしらない)その気持ちは非常によくわかる。

 

 

 

ただのぼやきなので、おわり

 

 

雑文

先日、こういうブログを書いた。

nenesan0102.hatenablog.com

このブログはいくつかブコメしていただいて、その中でおっ、と思ったものがこちら。

学習障害の私が中学英語を復習してみた話 - けっこう毛だらけ猫愛だらけ

英語同じこと思ってた・・・中学で二回目の授業で脱落。友人のアカウントの欲しいものリストをスカイプしながら設定したことあるけど、一時的にパスワードを教えて貰えれば・・心的抵抗ありますよねえ。

2019/11/28 14:50

b.hatena.ne.jp

おお、同じタイプの学習障害の人がいた。これはすごく私にとって面白い現象です。

というのは、学習障害というのは、カナダだったかと思うのですが、いくつかのパターンに分類できるらしくて、そのパターンが(カナダだと)52通りあるそうで、そのパターンと学習理解度をうまく組み合わせてLD児向けの授業をしているとかいうのをどこかのブログで数年前に読みました。

 

ところで、前回のブログでは私の英文法理解度がはちゃめちゃであるというのを書いていたわけなのですが、こんな私ですが、一応、外国人とのメールでのやりとりはできます。会話だと聞き取れない箇所が何カ所も出て来るので、会話でのコミュニケーションはほとんどできないのですが。

じゃあ、どういう感じで英語でのコミュニケーションを取っているかというと、

 ・断片的に覚えた言い回しと、その応用

 ・ことわざと、よく出て来るフレーズと、その応用

 ・ネイティブの人が使ってきたフレーズや単語をそのまま流用

という感じでなんとかやっています。

 

 

 10年ほど前になるのですが、やっぱり英語ができたらいいなーというミーハーな動機で、スカイプの英会話をやったことがあります。そのときすごく日本語の達者なイギリス人の先生がいて、「先生にポンと出してもらった写真について英語でひたすら説明をする」という練習を繰り返したことがあります。

これは私が自分で考えついた方法なのですが、先生がノリノリになってくれて、こちらのつたない英語説明をウンウンと聞いてくれて、最後に、この先生に「先生だったらどう説明する?」みたいに聞いて、先生のお手本を聞いておわり。こんな感じの練習を何ヶ月かひたすら繰り返したりしてました。(これは今でもすごくちからになったなと思っています。こちらが何かを伝えたいときにあまり困らない)

 

 このころ、私にはドイツ人とかイギリス人とかアメリカ人とかの知り合いが複数いて、とにかく彼らと交流したい一心でがんばっていたところがありました。

今でもクリアに覚えているのですが、ある日、頭の中がはじけたような感じになって、すべての英語が聴き取れる時がありました。あれは一体なんだったのか。わからないことがないというのがこんなにもストレスフリーなのかと非常に驚いたのを今でも覚えています。

ちなみに英語をしばらく使わないでいたら、聞き取り能力はズダボロになってしまい、今ではほとんど聴き取れません。あの現象はなんだったの。

 

友人にバイリンガルのおばちゃんがいるのですが、以前この人が

「私は中学生のある瞬間に、いきなり外国人の言っている英語がすべてわかるようになった。だから中学生から普通にしゃべってた」

と言っていたことがあり、自分の体験した「全部クリアに聴き取れる」というのは、これと似た状態だったのかなと思ったりします。

 

 

 ごくごく簡単な日常会話のくっちゃべりレベルのコミュニケーションはともかくとして、それなりの英文法がわからないとごく簡単な英文が読めないので、うーむと思っています。まぁぼちぼちとやっていこうかなと思います。

 

あと、前回のブログにいただいたブコメでこういうのがありました。

学習障害の私が中学英語を復習してみた話 - けっこう毛だらけ猫愛だらけ

小1の算数が出来ないと、普段の買い物や料理の分量や時間の管理等で困るような気がするけれど、どう対処してるか気になる。/前の記事で%とか何倍とか何割とか使ってるので、少なくとも算数は理解できてると思う。

2019/11/27 18:31

b.hatena.ne.jp

 うまく説明ができなくて申し訳ありません。私の場合ですが、極度に理解が遅いのが原因です。だから小学生の1年生から算数は授業についていけてません。ですが、ものすごく遅れて理解できる場合もあったりします。

算数や数学の授業がその時間内にわかったことはまずありません。定型の人が1時間で理解する内容を、半年くらいの時間がかかるイメージでしょうか。(なので常に落ちこぼれで授業はちんぷんかんぷんなのでものすごくつらい)

発達障害の人で、日常生活が壊滅的になっている人は多くいて、私の場合も生活が破綻しかけたことがありますが、脳の弱い部分が引き金になっているのは確かだと思います。

 

 

あと、それから、高円寺ららぁさんがくださったコメント

学習障害の私が中学英語を復習してみた話 - けっこう毛だらけ猫愛だらけ

発達障碍者は「意味づけ」や「(自分に)納得のいく説明」を求めるし「理解したい欲」が強い。語学は説明のための「道具」に過ぎないので暗記でよい。「け」の文字はなぜこの形なの?と問うと学習が進まないのと同様

2019/11/28 12:15

b.hatena.ne.jp

 これは本当にそうです。まさにこのとおりで、なんというか、そういう探究心が良い方向に向いて学者とかやる人とかはいいんですけど、くだらないところまで追求してたりとか。しかも納得できないと割り切れないし。特性って本当にやっかいだなと思います。だからたまに、下記のような記事があるとすごく喜んでしまったり。

toyokeizai.net

 この記事を読んで思い出したんですけど、日本語も昔の日本語はまったく今と発音違うとか聞いたことがあります。「ぐぁ」「ぐぃ」「ぐぅ」「ぐぇ」「ぐぉ」みたいな濁音があったとかなんとか。言葉はくるくる変わり続けるものなので、英語も昔は主語がいくつもあったとかいうのがありますよね。

 

 

あと、pikopikoponさんも触れてくれているのですが、アマゾンの欲しいものリストはもう私はちょっといいです。また「乞食」とか言って叩かれそうで嫌なんですよ。

 

 

雑文なのでこんな感じでおわります。

 

 

おわり

学習障害の私が中学英語を復習してみた話

■はじめに

 私は発達障害者である。ASD(高機能自閉症)、ADHD学習障害のすべてを持っている。 

 以前から書いているが、このブログはなんの収益化もしていなくて、それはなぜかといえば、どうやって収益化をしていいのかが私にはさっぱりわからないからだ。

2年くらい前だったと思うけれどそのことをブログに書いていたところ、ブコメで「私が教えましょうか」というコメントをいただいたことがあった。だが、私はこの人の申し出をスルーした。…というのは、このとても親切な人は、私が学習障害であることを知らないし、学習障害のひどさというものをおそらくひとかけらも知らないだろうと思ったからだ。普通の人が10分で理解できるところを3日くらいかけても理解できないのが学習障害なのである。だから私は多くの大人たちをイラつかせ、呆れさせ、目の前で大きなため息をつかれたり、学習そのものを放棄されるということを幾度となく体験している。

私は、自分がこのブログの収益化をまともにできないのは、おそらく学習障害と関連があると思っている。私は知能のうち、突出してきわめて低い項目があって、その低い項目が学習障害を引き起こしているのではないかと推測している。

今日は、その学習障害者のあられもない状態を書いてみたいと思う。

 

んで、なんで、このようなことをはじめに書いているかというと、今日、このようなコメントをいただいたからである。

 

希死念慮とか - けっこう毛だらけ猫愛だらけ

Amazon欲しいものリストを公開されてないのかな…もし公開してもらえたら何か送らせていただきます

2019/11/25 09:07

b.hatena.ne.jp

  コメントをいただけるだけですごくありがたいのですが、「欲しいものリストを公開する」ってことができないんです。何度か挑戦したんですけどできませんでした。何が悪いのか自分でもわからないのです。ただ、こう思っていただけて嬉しいです。ありがとうございます。

 

ちなみにブログの収益化は夫にも理解できないそうです。「なめてた。全然わからんかった」と言っていました。

 

 

 さて本題。私は学習障害があって、算数と英語がはちゃめちゃにできないタイプの学習障害である。算数は小1からさっぱりわからないし、英語は中1からまったくわからない。算数はもうどうでもいいのですが、英語くらいはちょっとくらいはできるようになりたい。というわけで、中学英語の問題集を買って、夫(TOEIC845)をつかまえて再学習をしてみることにしました。

 

まずbe動詞が理解できない

私「be動詞は、なぜ“be動詞”っていうのかがそもそもわからない」

夫「英語の動詞の中で大きく変化するのがbe動詞だから。そうやって区別して特別扱いするの。なんでbe動詞っていうのかはワシも知らない」

私「ふーん」

※頭ではわかったつもりでいるが理解できていないので、問題を間違えまくる。

 

私「私は中学生の時のいっぱつめの英語の授業で、こういうのが出たよ」

This is a pen.

 (これ は ペンです。)

私「それで、先生は、This=これ is=は a penって各単語に日本語が配当するみたいなことを言ってた。矢印を書いて、これがこれにあたりますよ、みたいな。」

私「それで私はすごく不思議になって、じゃあ「これはペンだぜ」とか「これはペンやぞ」とか言いたい場合はどうすればいいのか?って聞きに行ったけど、そういうのないって言われた」

夫「そうやね、そういうのない。英語はそういうのはないね」

私「でも、日本語だと、丁寧に言えとかすごいうるさいでしょ。ですますとか。英語にはどうしてそういうのがないのかがわからなくて。そこでもうわからんくなった」

夫「そういう疑問を持ったことすらなかった」

私「んで、先生が、この英語の単語は、日本語の単語にここに配当するんですよ、みたいなことを言って来るから、英語と日本語の単語数はすべて同一なんだと思ってたんよ」

夫「それは違う。先生が間違ってるよ。センスない先生やったんやな。ビートルズの『Let it be』って曲あるでしょ。あれは「あるがままに」みたいな意味なんだけど、3語になってへんでしょ」

私「そういわれてみればそうなんだけど、はじめに先生にそう教えられると、そうなのかなって思うもんなのよ」

夫「ワシの場合先生がよかったのかもしれんな」

 

三人称がわからない

私「そもそも“三人称”っていうのがわからないんだよね…。複数とか単数とかあって、図に書いてあってもわからない」 

夫「そうか…」

私「三人称単数と三人称複数?ていうのもわからないんだ」

夫「でもそこで動詞とかかわるから覚えないと」

私「なんかこう頭がグチャーってする。誰のことかさっぱりわからないんだ」

夫「そうか…」

 

三人称?のsがわからない

私「三人称のときに、動詞にsがつく?みたいな現象があるけど、どうしてsがつくのかがわからない」

夫「それは英語の癖みたいなもので。どうしてって考えても意味はないよ」

私「でもどうしてなのかがわからないと次にすすめないんだ」

夫「そうか…大変やな」

私「なぜみんながスッとわかるのに私だけはわからないのかがわからないんだよ」

 

DidとDoesとWasが混同

私「どういうときにどれになるのかがわからないんだけど…」

夫「そこは三人称を理解してないとわからないよ」

私「そうか…」

 

動詞の混同

例:私は彼をパーティーに招待しました。 

 ◯ I invited to him the party.

 ×  I was invaited to him the party.

私「どうして、I was invited だとだめなのかがわからないよ」

夫「was inveite だと、動詞がかぶっちゃうでしょ。英語だとそういうのをなるべく単純化しようとする。そういう言語なんだよ」

私「頭痛が痛い、みたいなやつか」

 

※ここについてはいまいち記憶があいまいなので、間違っていたらすみません

 

 

 というわけで、全部こんな調子だから、私は中学校の勉強についていけなくなってひきこもりになってしまった。今でもやっぱりどうにもわからないんだというのをあらためて認識した。

知的障害があるわけではないから、なぜわからないのかがまわりの人にはわからない。本人も困るし周りもすごく困るし、何より先生からすれば「教師の指導力がない」ということにされてしまうので、教師からはものすごく嫌がられる。

授業中にヒステリックに「私はできない子のために授業をしてるんじゃない!さっさと塾へ行きなさい!」と怒鳴られたことがある。この時はけっこう衝撃が大きくて、「ええ…学校ってわからないことを教えてくれる場所じゃないの?教えてもらわなくてもできるなら先生なんていらんくない…?」と強いいきどおりを感じた。

その後、補習塾へ通ったが、この補習塾ですら「勉強があまりにもできない」という理由でクビになってしまったので相当なものだと思う。

わけのわからない呪文のような授業を聞いているのはものすごく苦痛だったから、私が不登校になってしまったのはもう必然だったのかなとも思う。

 

 ■

 

もしかしたらうちの子って学習障害かも?という人がいたら役立ててください。なんの役にも立たないかもしれませんけど。

 

 

 

おわり

 

発達障害者の性差について雑感

先日、このようなエントリを書いた。

nenesan0102.hatenablog.com

 このエントリを書いたあと、私の脳内にあがってきたのが、発達障害男性の状況について、である。

もともとのエントリ、NHKのサイトで宇樹さんが取り上げられたものについたコメントでも、このようなものがあった。

News Up 生きづらい… 発達系女子の“トリセツ” | NHKニュース

ある精神科医が「引きこもり等で苦しむ人のうち、経済的人格的に優れた配偶者と結ばれた女性は人生が好転するケースがしばしばある」と言ってた。その他のケースがより困難である可能性はおさえといた方がよさそう。

2019/11/19 20:17

b.hatena.ne.jp

 宇樹さんも私の場合もそうだが、これは一種の「救済」だと思う。

では、このパターンが男女逆で起きることはありうるのだろうか。

「引きこもりや二次障害を併発した発達障害男性が、健常者女性によって救済される」というパターンは、完全にないとは言いきれないが、やはり「発達障害の女性が救済される」というシチュエーションの方が、しばしば見かけるパターンである。だから、一部の発達障害者男性はこのことに「女はズルイ」という感覚を抱くようだし、男性がその障害によって救済されないこと、男性は強くあれというジェンダーロールが社会に存在することなども相まって、いっそうに置かれた状況を対照的にうかびあがらせるところがあると思う。

 

 以前から私はさまざまな疾病の男女差について大きな興味を持っていて、このような分野を研究する「日本性差学会」という学会も存在する。

発達障害に関して言えば、今の時点ではその男女比は4:1と言われていて、男性の方が女性の何倍も多いとされる。理由は左右の脳をつなぐ脳梁の解剖学的な差だとかホルモン差だとかさまざまな説があるがはっきりとは解明されていない。(男女比についても、論文によって差がある)

 

障害者のデータを内閣府のもので調べてみると、以下のようになる。

f:id:nenesan0102:20191122050616p:plain

出典:https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/h30hakusho/zenbun/siryo_02.html

 

 現在のところ発達障害は「精神障害」という枠組みに入るので、そのデータを持ってきてみたが、あまりにもおおざっぱなくくりのため、このうちの何%が発達障害にあたるのかがわからないが、精神障害全体でいうと65歳以下の枠組みでは女性の方が割合が多い。しかもこのデータだと、この女性のうち何割くらいが結婚しているのかとか、そういったことはわからない。今の時点では、どのくらいの発達障害女性が「結婚による救済」を受け、それがどのくらいの割合であるのかというのは調べるのが困難である。

発達障害男性にしばしば見られる「女は結婚できてズルイ」という感覚は、感覚としてはわかるのだが、家事や育児がまったくできずに離縁されたりする発達障害女性がいることを考えると、「けっこう崖っぷちなのではないか」という感じもなきにしもあらずだと思う。

 

 

 急に話が変わってしまうが、私はいつぞやネットで読んだとある言説に非常に納得したことがある。それは次のようなものである。

人の男と女には生まれ方の性差があって、男性は個人差が大きな個体がバラバラに生まれるのに対し、女は平均にもっとも近い個体が多く生まれる。 

…という説である。どこで見たのかもうわからなくなっているし、トンデモ説かもしれないのだが、この説に私は非常に納得してしまった。もしこの説の起源をご存知の方がいらっしゃればぜひご一報願いたい。

言われてみれば、男性は天才から障害者までの幅がすごく広いし、世界中を見渡してみてもビリオネアのほとんどは男性である。一方で刑務所の受刑者数やホームレスの男女比には明確な性差があって男性のほうが圧倒的に多い。

公立小学校の低学年のクラスで考えてもらえばもっとわかりやすいだろう。身なりがぐちゃぐちゃで遅刻ばかりで忘れ物も多いという生活が成り立っていないような児童は男児が多く、女児でそこまでのひどさを露呈する女児はあまりいない印象がある。

前出の内閣府の調査でもそうで、65歳以下の知的障害者数については、

知的障害者数(療育手帳所持者数)を性別にみると、65歳未満では男性が 49万7千人(62.5%)、女性が 29万5千人(37.1%) 

と、男性の方が圧倒的に数が多い。

 

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 (障害者全体や精神障害者数での性差はそれほど大きくないのに対し、知的障害者の性差が突出して大きいのがわかっていただけると思う。)

犯罪白書』(平成29年度版)からのデータ、刑務所の受刑者数の性差もまた大きい。

 

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出典:http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/64/nfm/n64_2_2_4_1_3.html

 男性受刑者数1万8462人に対し、女性受刑者数は2005人しかいない。じつに9倍もの性差がある。少年院への入院でもあきらかな性差が見られる。

 

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出典 http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/64/nfm/n64_2_3_2_4_1.html

このグラフは平成29年度の犯罪白書からお借りしたものだが、平成28年のデータでは女子は全体の7.6%にすぎない。9割以上の非行少年は男性ということになる。少年非行と知的障害〜境界知能に大きな相関があることは、宮口幸治先生が著書の『ケーキの切れない非行少年たち』で指摘しているとおりである。

しかしなぜこうした性差が現れてしまうのか、私には今のところはっきりとはわからない。が、私は「男性は女性に比べてその個体差が大きく、女性は平均的な個体が一番多く生まれる」という説を支持している。

 

 このように知的障害や発達障害を持って生まれてしまった男性がきわめて苦しい人生を強いられるのは想像にかたくない。最初にあげた「結婚による救済」はあくまでも結果論であって、離婚率の高さを考えたらけして安易に喜ぶべきことではないのだが、それでも「そのくらい希望を持ってもいいじゃないか」と思ってしまう気持ちはよくわかる。

 

 

 ここまで性差があるという話をしてきたが、同じく発達障害女性も苦しい人生を強いられるのはある。しかしながら発達障害女性と発達障害男性を比べると、やはり障害の程度にも性差があるのではないかと思うときもある。男性と女性を比べるというのは、そもそもがけっこう問題をはらんでいるが、発達障害男性もまた、マッチョ指向の男性社会の犠牲者だなという感じもする。

 これは私がほんのり思うだけだが、経済面で稼ぐことができない男性は、せめて家事スキルを少しでもあげてほしいと思う。そのことで救われるという保障はないのだが。

 

雑感なのでここで終わり。

 

 

おわり

発達障害女性の生き方とは(長文)

先日、こんな記事があった。

www3.nhk.or.jp

  宇樹さんはこの業界では有名人だから、登場するのかなと思っていたら宇樹さんであった。宇樹さんに罪はないのだが、「男に頼れてあなたはよかったね」と思われてしまう作りになってしまっているのはどうしてもいなめなくて、そこが残念な記事だと思った。

 

宇樹さんにとって、大きな支えになっているのが夫の存在です。インターネット上で、毎日の生活の苦しみをつづっていたところ、のちに、夫となった男性から「つらそうで見ていられない」と手をさしのべられたといいます。 

 

News Up 生きづらい… 発達系女子の“トリセツ” | NHKニュース

こういうケースには大抵配偶者がいて、いない場合の処世術はあまり語られない。また男性だと脱出が難しい現実も。

2019/11/19 16:04

b.hatena.ne.jp

News Up 生きづらい… 発達系女子の“トリセツ” | NHKニュース

安定の「パートナーが支えになってくれています」系記事。パートナーがいないと結局無理だから記事にもならんのだろうなあ

2019/11/19 16:47

b.hatena.ne.jp

 

 こう書くと身も蓋もないのだが、私も夫という存在に救われた一人で、夫がいなければおそらく今ここにこうして生きていることもないし、ブログ記事を書く事もなかったと思う。(あとになって夫もまた発達障害らしいというオマケがついてきたが) 

 

私を救ってくれたのは、夫が送ってくれる数万円の仕送りと、10年ほど前から患っていた難病によって得た障害年金だった。これで私は生き延びた。紐をタオルでぐるぐる巻きにしたものを自分で作製して、それをもちいて自殺しようと思っていたし、自殺する場所まで細かく決めていた。(一度これで首を吊った)

  

 どういう尺度なのかわからないが、私の場合は発達障害では障害年金は取れないと医師から言われていた。ASDに加えてADHD、LDも抱えているのだが、このへんは一体どういう基準なのかよくわからない。障害年金自治体によって差があること、過去に厚生年金を支払っていた人が優遇される等の基準があって審査の内幕は闇である。

 

 

 この記事を読んで残念だったのは、発達障害の女性がどうして困っているかがあまりしっかりと描かれていなかったことだ。

あくまでも自分が見てきた範囲で困りごとを書くと、

 @仕事に就けない、続かない、業務を遂行しうるだけの能力がない。

 @人間関係がうまくいかない。認知の歪みから頻発する対人関係トラブル。

 @体調が安定しない。業務を続けられるだけの体力、精神力がない。

 @能力が低いことでまわりについていけない。周囲に迷惑をかけてしまう。

 @人生で度重なる失敗が多く、自己肯定感が低いため、精神的に不安定になりやすい。

 @金銭の管理ができない。そのことによってまわりに迷惑をかけてしまう。

 @すぐにパニックを起こして混乱する。まわりを巻き込むこともある。

 @二次障害(鬱、双極性障害統合失調症その他すべての精神疾患)による生活への悪影響。

 @働くことはできても経済的に自立できるレベルまで届かない。

 @生活能力が壊滅的になく、一人ではまともに生活ができない。

 

 発達障害者は個々人によって特性の出方が違うので、いちがいにこうと言う事はできないのだが、おおまかに書くとこんな感じだろうか。自分が見てきたかぎりでは、女性は金銭面での管理ができない人が多くて、そのことで困っている人も散見される。

 

では、パートナーとなる男性が現れなかった場合、発達障害女性はどのように生きて行くのが一番よいのだろうか?

発達障害自体がまだ新しい概念のため、ロールモデルがあまりないのが現状であるが、自分の知っている例だと生活保護を受けている人が圧倒的に多い。生活保護は最後のとりでだが、「男」というセーフティネットがない場合、ストンとそこに行き着いてしまうのは当たり前の話という感じでもある。

独身でもしっかりと働いて経済面でも生活面でも自立できればそれで良いのだが、発達障害の女性だとこういう人はいても少数である。頼る人はいない、さりとて仕事もできないとなると、頼るのはおのずと行政になる。

 

 @障害年金生活保護を受ける。

 @支援センターなどで金銭管理のサポートをつける

 @大きなトラブルがなければ親元にいるようにする。少なくともホームレスにはならない。

 @生活保護障害年金を受けながら、作業所などで社会復帰をめざす。大企業の障害者枠での採用や公務員の障害者枠での採用、配慮のある企業が見つかれば超ラッキー。

 @できるかぎりSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)などの訓練を受ける。

 @就労可能な場合は、できるかぎり自由裁量度の高い職業を選択する。

 

…こんな感じだろうか。ようは頼るのが男か自治体か、という話になってくる。

 

実は、私はこの記事にこんなコメントを書いた。

 

News Up 生きづらい… 発達系女子の“トリセツ” | NHKニュース

先月、発達障害を苦にして自殺した女性の話を聞いたばかり。パートナーが見つからない発達女性の場合、死がパックリと口を開けて待っているイメージすらあります。女だがトップブコメの感覚はよくわかるよ

2019/11/19 19:30

b.hatena.ne.jp

 ここで内容を書いてもおそらく個人特定には結びつかないと思うのでかるく書かせていただくが、亡くなったくだんの女性は看護師の資格を持っていた。しかし人の命を扱う病棟で働くにはあまりにも危険だとのことで、医療事務の資格を取ってそちらに移った。だが、短時間で正確な診療計算を行わなければいけない部署で発達障害によるミスが頻発、クレームの嵐となった。何年か頑張ったが、もともとが発達障害だからケアレスミスが減ることはなく仕事での失敗が積み重なるばかり。結局、ある日焼身自殺してしまった。

 この話を聞いたときに思ったのは、この人は非常にまじめてすごく頑張ってきたのだろう。しかし能力が足りなかった。一人で頑張って社会を生き抜けるだけの能力がなかったのだ。 できることなら自分のちからで生きて行きたかったろうと思う。しかしながら正確さとスピードが要求される現代では無理だったのかもしれない。病院にこだわることもなかったのだが、本人は病院で働きたかったのかもしれない。

しかし焼身自殺はあまりにもむごい。

私は、障害のある人は障害だからと割り切って、行政の援助や支援を受けてほしいと思っている。しかしその割り切りができないのもまた発達障害の特性だったりもするので、そこが難しい。

 

 

  NHKの記事では宇樹さんご夫妻に子供がいるかどうかは不明だが、実はけっこう多いのが、

発達障害が軽度で、それに気づかないままで結婚した女性が出産後、子供に発達障害があるのがわかり、もしや自分も?と調べてみたら発達障害だった」

というパターンである。

 

このパターンだと、じょじょに生活にほころびが生じていって、離婚してしまう話もちらほら聞く(もちろん離婚しない人もいる)。

ちなみにこのくらいのレベルの発達障害女性だと、仕事も軽くなら出来、結婚するくらいのコミュニケーションスキルは持っているという場合が多い。だからこそ気づかないままで結婚出産にいたるわけだが、このパターンだと「母子そろって発達障害のシングルマザー家庭」が出来てしまって、子供の障害の程度にもよるが、就労不可能という場合も多い。このタイプの家庭は母親側の実家に頼って生活している例が、私の見てきた限りでは多い。わけあって実家に頼れない場合、どうしても生活保護という感じになってしまうのが現状だ。

 

 ■

 

 NHKの宇樹さんの記事を読むと、まるで男に頼ることを推奨しているかのようにさえ見えてしまうが、タイミング良くパートナーを見つける事ができずにずっと苦しみ続けるシングル女性もいるわけで、やはりそこは対象として取材してほしいところではある。

 

 振り返ってみると、私がこのブログを書き始めたころ、私は発達障害は自分のせいだと強く思っていた。だから自分がカタをつけなければならないのだと思っていたし、働けないのも生きづらいのもすべてこのように生まれた自分の責任だと思っていた希死念慮がきわめて強かったのも、もとはその考え方からである。

だが、最近少しずつ考え方が変わってきて、障害を負って生まれたのは誰の責任でもないと開き直れるようになった。

 

発達障害のうちの「自閉スペクトラム」の特性を持つ人は案外多くいて、それが子供に遺伝するかとか、どのくらいの程度で遺伝しうるかはもはや運でしかない

ただ、今の時点でも、発達障害で年金をもらえるのはかなりラッキーな部類だと思うし審査に落ちる人もいる。これからの日本で障害年金の審査は厳しくなる一方だが、発達障害者は増える一方である。政府の政策によっては突如年金が打ち切られることもある。ここをどうしていくのかという問題がある。

(以前から書いているが、私は安楽死推進派である。障害を負って生まれることが誰の責任でもないからこそ、安楽死を認めてしかるべきだと思っている。

タンパク質の焦げる匂いをまき散らしながら死ぬことがどれほど残酷なことかと、くだんの女性の話を聞いて涙が出た。これからの日本に、弱者を守って行く余裕がもうほとんどないことも現実として考えるべきだと思う。なお、この人以外にも私は焼身自殺をはかった発達障害の当事者を知っている。幸いにしてこちらの人は生還、今は啓蒙活動を行っている)

 

 

ちなみに、私は「発達系女子」という呼び方はきらいである。なのでこの記事ではもちいていません。

 

 

 

おわり